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コメ種子ジベレリン誘導性システインプロテイナーゼの遺伝子発現調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05276205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

阿部 啓子  東京大学, 農学部, 助手 (10151094)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードイネ / ジベレリン / システインプロテイナーゼ / 遺伝子
研究概要

1.これまでにcDNAクローニングにより一次構造を明らかにしたシステインプロテイナーゼ(オリザインα,β,γと命名)のうち,OZ-αとβは一次構造上は互いに高い相同性をもつタンパク質であるにもかかわらず,発現時期,GA_3による誘導の異なることから,OZ-αとβの発現制御機構を明らかにする目的で遺伝子構造の解析を行った。イネ遺伝子ライブラリーより各々のcDNAを用いてOZ-αについては約4.8kbp,OZ-βについては約5.7kbpのクローンを得,塩基配列を決定した。その結果,両遺伝子には成熟タンパク質をコードする部分に3つのイントロンが同一の箇所に挿入されており,なお,OZ-αにはC末端延長ペプチドの部分にも1つのイントロンが存在した。成熟タンパク質部分の挿入位置はアクチニジンの場合と同一で,これが進化的に互いに近縁であることが示唆された。
2.プロモーターの配列を検討した結果,OZ-α遺伝子には-142bpに5'-AATACAAATTC-3'というオオムギα-アミラーゼ遺伝子のGA_3応答因子と類似の配列が存在した。このことからOZ-αはα-アミラーゼと共通の機構によってGA_3による誘導を受けていることが推測された。
3.OZ-βの遺伝子には上記と類似の配列は見られず、これまでに報告されたものとは異なる機構を有している可能性があると考えられたので,シス因子の解析を行った。OZ-βのプロモーター約700bpとβ-グルクロニダーゼ(GUS)の融合遺伝子を作製し,イネプロトプラストに導入した。GUS活性のトランジエントな発現をしらべたところ,導入後2日目に活性が最大となり,さらにこの活性はGA_3添加で2〜3倍に上昇した。プロモーター部分の5'-欠失変異体を用いて同様な実験を行った結果,-316〜-219bpの領域にGA_3による誘導に関与する配列の存在が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Watanabe,H.: "Gibberellin-responsive gene expression taking place with oryzains α and γ as cysteine proteinases of rice seeds." Biosci.Biotech.Biochem.56. 1145-1155 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Watanabe,H.: "Molecular cloning and gibberellin-induced expression of multiple cysteine proteinases of rice seeds(oryzains)." J.Biol.Chem.266. 16897-16902 (1991)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Abe,K.: "Oryzacystatins as first well-defined cystatins of plant origin and their target proteinases in rice seeds." Biomed.Biochim.Acta. 50. 637-641 (1991)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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