• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アブシジン酸によるイネwx遺伝子座の発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05276214
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

平野 博之  国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助手 (00192716)

研究分担者 佐野 芳雄  国立遺伝学研究所, 総合遺伝研究系, 助教授 (70109528)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードwx遺伝子座 / アブシジン酸 / 低温反応 / デンプン合成 / イネ
研究概要

イネのwx遺伝子座は胚乳中のアミロースの合成を支配している。植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)は種子の成熟にとって重要な働きをしていると考えられている。本研究は、ABAによるwx座の発現制御の解明を目的として行った。登熟期の種子をさまざまな生理的処理をし、wx座の転写産物の変動を解析した。その結果、10〓の濃度のABA存在下で対照(水のみ)よりも強いwx座の発現が見られ、10〓では対照とほとんど差が認められなかった。ABAによるwx座の発現への影響はその処理が長期間(2〜3日間)にわたるほど効果が強かった。種子の登熟過程の各時期でABAの影響を調べたところ、時期特異的な効果はなくいずれの登熟期においてもABAによるわずかな活性化が認められた。wx座の発現が弱低温によって活性化される際にABAが関与しているかどうかを検討した。wx座の発現の増大はABAの有無に関わらず同程度認められたため、弱低温反応にには ABAは関与していないことが示唆された。ABAの合成阻害剤と言われているfluridoneやclomazoneを外液に加えその効果を調べたが、wx座の発現にはほとんど影響は無かった。本研究では、ABAはwx座の発現に影響を与えることは認められたものの、必らずしも必須ではないことが示唆された。
私たちはwx座が種子および花粉で特異的に発現することを示してきた。この組織特異性をさら免疫組織化学的に詳細に形態レベルで解析した結果、遺伝子産物(Wxタンパク質)は種子の胚乳中のみに見られ、デンプン粒に局在することが判明した。これは、Wxタンパク質がデンプン粒に強固に結合しているという生化学的知見と一致する。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hirano,H.-Y: "Genetic variation and gene regulation at the wx locus of rice" Gamma-Field Synp.(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Hirano,H.-Y.: "Retrotransposition of a plant SINE into the wx locus during evotulion of rice." J.Mol.Evol.38(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 平野,博之: "イネにおけるアミロースの合成とその遺伝的制御" 澱粉科学. 40. 195-201 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 平野,博之: "イネのwx遺伝子座の機能と米の品質" 日本醸造協会誌. 88. 613-617 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi