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脳皮質構造形成の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 05277221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

平野 伸二  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (80222248)

研究分担者 野田 昌晴  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (60172798)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1993年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワード神経芽細胞の移動 / T61 / 皮質 / 細胞接着分子
研究概要

本研究は、神経芽細胞の移動に関与するT61抗原の同定およびその機能解析を通じて、脊推動物の脳皮質構造の形成機構を分子レベルで解明することを目的とする。本年度は61抗原に関して以下のような結果を得た。
(1)抗原の同定 T61抗体はウエスタンブロッティングでは、440kdのほか270kd、170kd、116kdなどにバンドを検出した。一方、免疫沈降では440kdと340kdのバンドが検出された。従って、これらの共通して見られる440kd分子がT61抗原の有力な候補であると考えられた。分子量とこの抗原の分子から、T61抗原は既知の分子とは異なる新しい細胞接着分子であることが明らかになった。
(2)抗原の精製 はじめに、可溶化の条件を免疫沈降法により検討した結果Tween20の場合にのみシグナルが得られることがわかった。これをもとに1%Tween20で10日胚の脳を可溶化し、T61のアフィニディカムで精製を試みたが、440kdに相当する分子の濃縮はみられなかった。これは抗原が非常に変性しやすいため操作の過程で抗体との結合性を失ったのではないかと考えられる。
(3)cDNAクローニング 次に、T61を用いてlambdagt11 cDNAライブラリーのスクリーニングを行ない、多数のポジティブクローンを得た。各クローンの部分塩基配列を決定したところ、いくつかは共通の塩基配列を有していた。T61の豊富な発現を考えると、これが目的のクローンである可能性が高い。ノザンブロッティングではこのクローンは神経系で特異的に発現していることがわかった。今後は、このクローンがコードするタンパクに対する抗体を作製し、T61と同様の活性を有するかどうかを検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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