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酸性雨発生源対策としての石炭生物脱硫プラントの設計手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05278211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

小泉 淳一  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教授 (00150334)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード酸性雨 / 石炭 / 脱硫 / 吸着 / パイライト / チオバチラス属細菌 / 浮遊選別
研究概要

平成5年度に開始された本重点領域公募研究において,次の結果が得られた。
(1)通常チオバチラス属細菌を用いた,石炭中の硫黄酸化溶脱反応では約2週間という長時間を要す硫黄化合物の除去が,吸着細菌による界面特性変化に基づく浮遊選別によって,分単位の滞留時間での操作で可能となることが確認できた。
(2)この界面特性を変化させることのできる分離微生物はThiobacillus ferrooxidansと同定できた。
(3)この微生物に硫黄化合物表面への特異的吸着能を与える物質は,細胞表層に形成される糖衣類似の層にあることが,シュウ酸洗浄細胞を用いた吸着実験等で明らかとなった。
(4)吸着機能を与える層は,第二鉄イオン存在下で増殖した細胞のみに認められることが判明した。
(5)微粉砕石炭および細菌吸着後の浮遊選別石炭の粒度分布から,排除限界情報を得た。
以上,当初に計画した研究目的,研究計画・方法に対し,生物的な硫黄酸化溶脱反応で要する硫黄化合物の除去が,細菌吸着によって界面特性を変化させた後,浮遊選別することで,分単位の滞留時間での操作で可能となることを実証でき,そして,その機能物質同定のための生化学的検討が進められたことは,研究目的と合致した成果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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