研究課題/領域番号 |
05301027
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
矢内 諭 (矢内 論) 東北工業大学, 工学部, 教授 (30042261)
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研究分担者 |
佐藤 利明 石巻専修大学, 理工学部, 助教授 (10215816)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 農村変容 / 中山間地 / 不耕作地(耕作放棄) / 地域農業 / 経済的・社会的活性化 / 高齢化の進展 / 不耕地(耕作放棄) / 差別化 / コスト低下 / 個別経営体 / 経営規模拡大 / 脱農 / 高齢化 / 産地形成 / 農業再編 / 効率的農業経営 / 競争原理 / 活性化対策 / 農業・農村活性化 |
研究概要 |
本研究の目的は現代農村の農業生産構造や村落構造の分析を通じてその問題状況を把握し農民の対応を明らかにし、地域農業の再生と農村社会の存続の可能性をを探る事、究極的には農民が農業危機を乗り越え、生き生きとした地域生活を展開し豊かな地域文化を創造できる新たな農村のために必要な対策は何かを提示する事である。 東北地方の農業構造、農業経営は人口減少や高齢化の進展、農産物の輸入増加等によって一段と衰退化している。このような農業と農村の変化の中で農民、特に中山間地域の農民はは多くの村落が消滅してしまうのではないかという危機意識を持ってきている。そこで本研究ではそのような地域の農民や行政がどのような対応を見せているか、またその問題状況を把握し、今後の経済的・社会的活性化を図り地域農業の方向性と可能性を探りながら農村の地域社会存続の可能性を実証的に探究した。その結果、東北地方の農村=特に中山間地=は極めて厳しい農業環境にある中で、農民自身がそれぞれの地域で生活を確立するための注目すべき独自的生き方も見られ、そのような農民たちの価値意識・生活意識についても検討し、新しい農業政策の必要がある事を事例的調査によって明らかにした。 稲作に大きく依存してきた東北農業は、米価の国際価格とその競争に否応なく巻き込まれていくことが決定的になった事で、コストの低下あるいは品質の差別化によって生き延びるかの選択を迫られることになった。国策とはやや距離を置きながら地域農業を確立し、村を存続しようとしている地域では、行政もがこれを支援するという事例もある。また後継者問題は農村独身青年の結婚問題と直結する。広範な地域青年の生活や結婚に関する意識を明らかにできたことも大きな成果であった。
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