研究課題/領域番号 |
05301044
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小野 和子 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70027530)
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研究分担者 |
杉山 正明 京都大学, 文学部, 助教授 (00127094)
夫馬 進 京都大学, 文学部, 助教授 (10093303)
岸本 美緒 東京大学, 文学部, 助教授 (80126135)
濱島 敦俊 大阪大学, 文学部, 教授 (40012976)
谷口 規矩雄 大阪大学, 文学部, 教授 (20030512)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 北辺 / 江南 / 明末清初 / 復社 / 地理書 / 政書 / 〓案 / 登科録 / 科挙 / 档案 |
研究概要 |
(1)我々は、「中国近世の国家権力と地域社会」というテーマを渇げて、1993年4月から1995年3月まで2年間にわたって、毎週、共同研究会を行なってきた。研究発表のテーマは、一四世紀、元・明交替の時期から一九世紀清末まで、およそ六世紀間に及び、その内容は王朝権力下における政治制度・経済構造から、中国各地域の社会史的考察に及んでいる。北は満州・モンゴルとの交流の深い辺境地帯から、南は当時の唯一の開港場であった広東など、国境地帯をもふくめての地域研究は、たんに漢民族の中国、という局限された世界だけではなく、より広いアジア世界の中で中国の歴史を位置づけていくための新しい展望を開くものであった。とりわけ重点をおいて研究を進めたのが、明末清初、一六世紀中葉から一七世紀末まで、ほぼ一世紀半にわたる時代であって、その研究成果は、1996年3月に『明末清初の社会と文化』(京都大学人文科学研究所)として刊行される予定である。 (2)この総合研究を行う上で、行った若干の作業がある。『復社姓氏索引』と『明登科録索引稿』の編集である。研究報告の要旨とともに、これを付録した。 (3)また研究報告とは別に、この研究会が中心となって、『徽州千年契約文書』を研究する会を開いた。宋代から清末までの一千年にわたる文書の発見は、これからの近世中国史研究に大きく資する基礎資料を供することになろう。今後の地域社会の研究、特に宗族結合との関係を研究してゆく上で、大いに役立つものと思われる。
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