研究分担者 |
狩俣 繁久 琉球大学, 法文学部, 助教授 (50224712)
高良 富夫 琉球大学, 工学部, 教授 (70163326)
名嘉 順一 琉球大学, 教育学部, 助教授 (10253931)
加治工 真市 (加冶工 真市 / 加治工 真一) 沖縄県立芸術大学, 教授 (10106586)
屋比久 浩 琉球大学, 法文学部, 教授 (50044821)
高橋 俊三 沖縄国際大学, 文学部, 教授 (40088779)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
当該研究グループをふくむ研究者集団はこれまでに長年をかけて琉球列島の全域を対象とした言語地理学的調査を遂行して,現在ほぼそれを完了しつつあり,この総合研究の第1,第2年度においては,琉球方言と対立して日本語を二分している本土方言について,琉球列島の諸方言との歴史的な関係をあきらかにするために,琉球列島諸方言と歴史的にもっとも関連のふかいことが推定される九州方言,なかんずくおおくの離島をふくむ九州西南がわの方言を対象として,琉球列島におけるとおなじ内容の調査を合計18か所においておこなった。また来年度以降は,同様の目的の調査を日本列島全域に対象をひろげた研究をおこなう計画をたてている。 最終年度である第3年度は,上記の研究によってえた大量の研究成果を今後いかに能率的に処理していくか,とくに音声記号でしるされた各地の方言資料をどのようにデータベース化し,またどのような形の言語地図にまとめあげるか,ということの方法論的な検討についやされた。最近の言語情報処理技術の高度の発展,そして処理に必要な計算機や必要なソフト類,周辺機器類の普及と低価格化という好条件にめぐまれて,数年前まではかんがえにくかったあかるい見通しがひらけつつある反面,まだいくつか重要な課題が未解決のまま今後にのこすこととなった。既成のフォント,そしてソフトではまかなえない,多様な音声記号によってしるされた大量の方言資料を自由に,かつ高度に能率的に処理する方法の開発が予定に反しておくれた点にその原因があり,われわれはこの問題の克服に目下の努力を集中している。
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