研究課題/領域番号 |
05301084
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小林 哲夫 神戸大学, 経営学部, 教授 (90030709)
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研究分担者 |
山本 浩二 大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (20166797)
吉川 武男 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (50018058)
田中 雅康 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50084447)
加登 豊 神戸大学, 経営学部, 教授 (70117993)
谷 武幸 神戸大学, 経営学部, 教授 (00030718)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 戦略的コスト・マネジメント / 戦略管理会計 / 原価企画 / 研究開発管理 / クロスファンクションナル活動 / コストダウン / サプライヤー関係 / 日本的マネジメントの海外移転 / コスト・マネジメント / 日本的管理システムの海外移転 / 目標原価(ターゲット・コスト) / ライフサイクル・コスト / QCDR管理 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本的なコスト・マネジメントの姿を理論的フレームワークとして提示すること、そしてその海外への移転可能性を論じることを通じて、日本的コスト・マネジメントの普遍性の程度を明らかにすることであった。焦点は、海外諸国でも注目を集めている原価企画である。ここで、原価企画とは「さまざまな発展段階を経ながら、究極的には、製品の企画・開発に当たって、顧客ニーズを適合する品質・価格・信頼性・納期等の目標を設定し、源流から下流に及ぶ製品開発のすべてのプロセスでそれらの目標の同時的達成を図る、利益目標達成のための管理活動」をいう。 平成5年度には、企業訪問調査、実務家との集団討議、内外の文献の網羅的な渉猟と分析などを通じて原価企画の本質定義を行うとともに、同活動には「クロスファンクショナルな製品開発活動の展開」及び「サプライヤーと一体化したコストの作り込み」などの日本的コスト・マネジメントの特徴を確認した。 平成6年度は、前年度の研究成果を踏まえ、原価企画の海外移転に関連する諸問題を日本的コスト・マネジメントを支える情報システム、組織・戦略とコスト・マネジメントの関係、日本的コスト・マネジメントの逆機能とその克服方法、研究開発管理、異文化コミュニケーションなどの視点から考察するとともに、多数の聞き取り調査を行った。 研究成果の一部は日本会計研究学会で報告したほか、国際会議(ヴェニス、ミラノ、ボストン)でも海外研究者と討議を行った。研究成果は和文だけではなく英文の報告書としても出版を予定している。また、現在、原価企画の導入途上にあるヨーロッパ企業において、実地観察を行う研究や日本企業の海外子会社への原価企画の移転についてのフィールド研究が進行中であり、この研究によって、われわれの提示する原価企画の理論的フレームワークの普遍性を確認することができると思われる。
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