研究課題/領域番号 |
05301101
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
井上 尚美 創価大学, 教育学部, 教授 (20014748)
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研究分担者 |
大熊 徹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40152087)
岩永 正史 山梨大学, 教育学部, 助教授 (00223412)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
藤岡 完治 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90030048)
浅田 匡 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (00184143)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 国語科教育 / 情報補足 / 説明文教材 / 子どもの読解過程 / 授業設計 / 授業分析 / 教材分析 / 授業モデル / 教師の思考過程 / 子どもの思考過程 |
研究概要 |
本研究では、大別すると、2つの研究を行なった。1つは、説明文教材における情報補足のあり方についての論考である。情報補足ということについてはまだ概念が確立されているとはいえず、数回の研究会を開催し、読者論、教材論などの観点からいくつかの論考を行なった。 もう1つは、調査研究である。 第1の調査研究は、挿し絵の有無、問いかけ文の有無など情報補足要因によって4グループに分けて実施し、データ分析を行なった。その結果、挿し絵は誤解を生じる可能性があることを示唆し、問いかけ文は読解に影響を与えることが明らかになった。すなわち、情報補足および情報提示の様式と子どもの理解との間に関係が見出された。さらに、それを踏まえて授業展開を構成し、子どもの読解過程の分析を行なった。また、挿し絵の効果を見るための実験研究も併せて行なった。これは、挿し絵の有無が、文章の再生、内容理解に影響するかどうかを探ったものである。その結果、挿し絵は内容理解には効果が確認された。また、子どもの成績との関係も検討されている。 第2は、授業設計段階における情報補足のあり方の調査研究を行なった。これは、前者の子どもの読解過程の分析に対して、考える側の分析である。その結果、授業目標に関する部分については、言語情報による情報補足が考えられ、そのための知識・理解に関する部分については図あるいは写真などイメージ化に関する映像情報の補足がみられた。また、教師自身の授業反省による教材の分析も併せて行なっている。 以上の研究に基づき報告書を作成した。
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