研究課題/領域番号 |
05302021
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
玉木 賢策 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50188421)
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研究分担者 |
平田 直 東京大学, 地震研究所, 助教授 (90156670)
瀬野 徹三 東京大学, 地震研究所, 助教授 (10216567)
蒲生 俊敬 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (70143550)
末広 潔 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20133928)
藤本 博巳 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
1994年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1993年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
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キーワード | 中央海嶺 / 海洋地球物理 / インド洋 / 熱水噴出 / 海底火山 / 海底地震 |
研究概要 |
本総研は、日本における初めての中央海嶺に関する大規模な科研費研究であった。これまで日本の研究者が中央海嶺研究の進展からとり残されていた状態を脱却するため、国内において中央海嶺研究のグループ形成を全国規模で行なうというのが本総研の主題であった。このため、本総研の研究費は、各研究分担者に広く委託され、各研究分担者がそれぞれの中央海嶺研究活動に支出できる体制をとった。総研集会は、各年度1回(平成5年伊豆稲取、平成7年2月東大海洋研)を行ない、さらに、国内外の学会で計3回の本総研グループが主体となった分科会を開催し、日本の中央海嶺研究活動を国内外にアピールした。これらの分科会は、地球惑星科学関連学会1994年合同大会(平成6年3月仙台)、同1995年大会(平成7年3月東京)、および米国地球物理学会1994年秋季大会(平成6年12月サンフランシスコ)で開催された。具体的な研究成果として最大のものは、研究代表者を中心にして本総研研究分担者の多くが参加して1993年に実施された東大海洋研白鳳丸によるインド洋中央海嶺研究航海の成果の解析結果である。インド洋中央海嶺三重会合点における地震活動、地殻構造、マグマ活動が始めて明らかにされるとともに、同三重会合点の新しい発達モデルを作ることに成功した。その他の主な成果として、深海三成分磁力計を使用した中央海嶺部の精密地殻構造研究、グローバル地震トモグラフィーに基づいた海嶺下におけるメルト発生プロセスの研究、中央海嶺部における熱構造の研究、熱水化学活動に関する研究に大きな成果を見ることができた。以上のような形で、本総研を中心にしてこの2か年間に日本の中央海嶺研究を幅広く推進することができ、当初の目的を十分に達成したと考える。
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