研究分担者 |
森 誠之 岩手大学, 工学部, 教授 (60091758)
榎本 祐嗣 機械技術研究所, 材料工学部, 部長
山下 忠興 熊本大学, 工学部, 教授 (90230424)
百瀬 義広 茨城大学, 工学部, 教授 (10006314)
大脇 成裕 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (50029873)
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研究概要 |
1.本総合研究は,平成5年7月24日大阪科学技術センター,同年11月20日茨城大学共同研究開発センター及び平成6年2月4,5日奈良教育大学教育実践研究指導センターにおいて合計3回の研究集会を開き,標記課題について以下の成果をあげた. 2.固体の変形破壊にともなうフラクト放射に関しては,低温における水晶からのフラクト放射,MgO単結晶からの破壊放射の真空度依存性,SiO_2系固体のフラクト熱放射パルスの分光法およびこれによる瞬間温度測定等を明かにした. 3.固体の欠陥過程によるエキソ放射研究では,KCl等の変形発光とTLへの加圧効果,MgO単結晶のエキソ電子エネルギースペクトルの特徴,未照射非晶質合金の加熱に伴うエキソ電子放出,岩石からのTSEE像の観察法,Alチップからの電界刺激エキソ電子放射の起原,インコネル合金からのエキソ電子放射の特徴,LiNbO_3単結晶やCa_5(PO_4)_3OH:Cuの熱刺激によるエキソ電子放射特性,ルンゲ-クッタ-ギル法によるTSEEグロー曲線解析法等が明かにされた. 4.気体の吸着脱離とエキソ・フラクト放射の関連についてはニッケル酸化膜の性状との関係及びトライボ化学反応との関係が明かにされた. 5.摩耗・破壊の解析への応用は各種材料の潤滑面,切削面等について試みられた.
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