研究課題/領域番号 |
05302061
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医薬分子機能学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
花野 学 日本大学, 薬学部, 教授 (60012598)
|
研究分担者 |
矢田 登 広島大学, 医学部, 教授 (70028835)
林 正弘 東京理科大学, 薬学部, 教授 (20012669)
辻 彰 金沢大学, 薬学部, 教授 (10019664)
杉山 雄一 東京大学, 薬学部, 教授 (80090471)
粟津 荘司 東京薬科大学, 教授 (60012621)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | 薬物体内動態 / 生理学的モデル / 細胞膜透過 / 薬物吸収 / 薬物ターゲッティング / ペプチド薬物 / 鎮痛薬 |
研究概要 |
薬物体内動態の予測と制御によって薬物の効果と安全性を向上させるための手法に生体の生化学的、生理学的機構を取り入れることを目的にした本研究班本年度研究実績の概要を以下に示す。 林は、ラット腸管およびCaco-2細胞によるヒトにおける薬物吸収性およびその改善の予測評価を行った。橋田は、薬物吸収機構解析と新規吸収促進法の開発した。辻は、薬物の細胞膜透過機構の解析とその制御法の開発を行った。乾は、培養腎上皮細胞系による薬物分泌機構の解析を行った。粟津は、薬物の毒性発現機構を分子レベルから解明した。渡辺は、高分子量薬物の組織移行性を予測する手法の開発を行った。矢田は、弱塩基性薬物の組織分布性を解析し、その予測法を開発した。寺崎は、受容体の体内分布に基づいたウイルスの組織移行性を予測した。井上は、ペプチド性薬物の体内動態制御法を確立し、さらに各種制癌剤特にDNAtopoisomerase IおよびII阻害剤の殺細胞作用の解析を行った。伊賀は、ヒスタミンH_2-受容体遮断薬による中枢性けいれんの予測と制御を行った。樋口は、母集団薬物動態モデルを用いて、患者個別に応じた合理的投与法を開発した。杉山は、生理活性高分子に対する受容体介在性クリアランスの制御を行った。花野は、薬効と毒性発現過程を組み込んだ生理学的モデルの開発のため鎮痛薬の動態-作用関係の速度論を示し、全体総括を行った。 以上本研究班は研究目的の達成に有為な業績を挙げ、平成6年9月26日に東京大学安田講堂において、研究成果の報告会を兼ねた公開シンポジウムを開催した。
|