研究課題/領域番号 |
05302076
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井上 信幸 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60023719)
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研究分担者 |
岡野 邦彦 東芝研究開発センター, 研究主務
畑山 明聖 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (10245607)
田中 知 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10114547)
吉田 善章 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80182765)
小川 雄一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90144170)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1994年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1993年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | トカマク / プラズマ / 核融合 / パルス運転 / LDLT炉 / 休止期間 / 中心ソレノイドコイル / トロマク / IDLT炉 / 中心ソレノイドコクル / トカマフ / 誘導電流駆動 |
研究概要 |
自己点火プラズマ達成を目指した次期核融合実験装置建設が目前に迫ってきている一方、より高性能な核融合炉を開発すべく多くの開発研究が精力的に推進されている。従来の核融合設計においては、その経済性に重点を置き、より廉価な核融合炉を設計し、そのための今後の開発要素の抽出を行い、開発目標を設定してきた。従ってすべての要素が開発された暁には、非常に魅力的な核融合炉が実現されると言える。また工学的実証を目指したデモ炉に対しても、このような魅力ある核融合炉であるべきとの考え方が流布されている。 しかし、これらの開発要素は今後の長期にわたるR&Dが必要であり、このような核融合炉開発戦略ではデモ炉建設を遅らせ、核融合炉開発を長期化させる。また近年、地球環境問題等の観点から鑑み、より高品質のエネルギー源として核融合炉の早期実現が叫ばれてもいる。ここではデモ炉の早期実現という立場に立脚し、現在までに確立した信頼性の高い科学知識をベースとしてデモ炉を比較的保守的に設計・建設する事が核融合炉の早期実現に向けて急務であると考えた。 核融合炉の実現を大きく左右している因子として、プラズマ閉じ込めの改善、ダイバータプラズマ制御等のプラズマ物理的要素と、高中性子壁負荷材料や高磁場コイルの開発等の炉工学的要素が挙げられる。これら因子に対して現在までに得られた知見及び達成された技術を基礎としてデモ炉を設計すると、装置主半径10m、核融合出力800MW、運転時間4時間と比較的大型装置とならざるをえない。しかしこのデモ炉では、オーステナイト系の材料が使え、十分高い稼動率も確保でき、発電用デモ炉としての要件はすべて具備しており、20〜30年後の早期実現が可能である。
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