研究課題/領域番号 |
05302079
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
宇山 親雄 国立循環器病センター研究所, 放射線医学部, 部長 (30026059)
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研究分担者 |
安藤 正海 高エネルギー物理学研究所, 教授 (30013501)
下條 信弘 (下条 信弘) 筑波大学, 社会医学系, 教授 (00080622)
豊福 不可依 九州大学, 医療短大部, 助教授 (10117179)
西村 克之 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (10129158)
板井 悠二 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (30010268)
武田 徹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10197311)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 放射光 / エネルギー差分冠状動脈造影 / 単色X線CT / 生体組織微量金属検出 / 蛍光X線 / X線顕微鏡 / 医学専用ビームライン / 被曝線量 / エネルギー差分冠状動脈造影法 / 生体内微量金属 / 医学用放射光リング |
研究概要 |
シンクロトロン放射光を医学に利用する際の利点は光子数がけた外れに多い単色X線が利用できることにある。この特徴は本研究で網羅したすべての研究課題に共通している。第2の利点は指向性の強いX線源であることにある。この特徴が生かされる研究は、生体組織内微量金属の検出と蛍光X線CTならびにX線顕微鏡であろう。 われわれが本研究でとりあげた課題は多岐にわたった。その理由は主として利用できるシンクロトロン放射光源が日本では高エネルギー物理学研究所にしかないことによる。医学利用を掲げることは研究のいずれかの段階で被験者が患者であることを意識し、そのための準備をする必要があることが第2の理由であろう。 この2年間の研究といっても、研究集会を開き、各研究課題の現状と問題点を整理するに留まったが、しかしここで明らかにされたことは2点あったと思われる。 その第1点は、現在われわれが医学研究用に利用しているビームラインの光子数は臨床利用に供するには少なすぎるということ、第2点は、臨床医学研究あるいは臨床検査を現実の課題とするには、種々の研究者が各自の装置の開発を進めているとき、実験装置の組立ならびに実験終了後、次の研究者のために実験装置を解体し後片付けに費やす無駄な時間が多すぎること、が挙げられる。臨床医学への実用化を考えるとき、いずれの課題についても数多くの試料(被験者を含む)の測定を繰り返すことが必要不可欠だからである。 このような現状を打開するには医学専用のビームラインを建設する必要があるとの判断に至った。以上の理由からわれわれは医学専用ビームラインの建設ならびに臨床診断装置の開発を目的として重点領域研究課題申請を行うこととし平成8年度発足の課題申請をおこなった。
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