研究課題/領域番号 |
05303008
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
|
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
矢野 重信 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60011186)
|
研究分担者 |
藤井 有起 茨城大学, 理学部, 教授 (50007564)
長野 哲雄 東京大学, 薬学部, 助教授 (20111552)
桜井 弘 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (30065916)
大塚 雅巳 京都大学, 化学研究所, 助教授 (40126008)
大倉 一郎 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (90089821)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1993年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
|
キーワード | 抗菌活性 / 生理活性 / 複合体 / 分子認識 / インターカレーション / DNA / 活性酸素 / 光線力学療法 / 配糖錯体 / 血糖値の制御 / シッフ塩基 / 有機無機複合体 / 生物機能 |
研究概要 |
1.本研究は人体の化学および無機薬学への関心を集約し金属イオンの輸送と機能発現を軸に、生体分子空間に融合的な新物質群を用意し、精密な生体制御を目指した有機無機複合系の開発の基礎の構築を目的としている。 2.平成5年度から6年度にわたり各班員により次の様な研究を展開した。分子識別能を有するCo(II)配糖錯体の合成した。さらにD-グルコサミンのNi(II)配糖錯体が病原性酵母Candida albicansの成育を有効に阻止することを明らかにした(矢野、加藤)。水素結合や金属配位結合を利用することにより結晶構造の規制を行った(青山)。亜鉛フタロシアニンの光化学療法における有用性を検討した(大倉)。DNAのkB配列に特異的に結合する蛋白質活性化やDNAとの結合の阻害に成功した(大塚)。弱い相互作用を利用して高次構造を有する金属錯体の自己組織化に成功した(小谷)。非ヘム鉄を含む蛋白質の活性点の低分子量モデルの開発を行った(北島)。芳香族スルホン酸との相互作用を検討した(後藤)。セレン及びバナジル錯体のインスリン様作用を評価した(桜井)。金属タンパク質の電子移動の制御が可能な機能電極界面の開発を行った(谷口)。DNAファイバーESRにより、アミノ酸側鎖の性質によって錯体とDNAとの結合構造が変化することを明らかにした(千喜良)。Eu(III)錯体を触媒とする不斉アルドール反応では、分子認識に基づく触媒的立体化学制御が達成されることを明らかにした(中井)。superoxide dismutase活性を有する鉄錯体の活性と構造の相関を検討した(長野)。細胞障害と発ガンは鉄錯体のキレートに依存していることを明らかにした(西田)。Pt-DNA化合物に対するモノクローナル抗体は白金結合部位を特異的に認識した(廣瀬)。salen型シッフ塩基錯体のDNAとの結合定数を求めた(藤井)。Cys-X-Y-Cys型配列ペプチドの水銀と亜鉛錯体の構造と蛋白質中の配位と配座の相関について考察した(山村)。
|