研究課題/領域番号 |
05304026
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
戸田 昇 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50025590)
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研究分担者 |
高柳 一成 東邦大学, 薬学部, 教授 (70012599)
安孫子 保 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90041821)
斉藤 秀哉 北海道大学, 医学部, 教授 (20000929)
笹 征史 広島大学, 医学部, 教授 (20025654)
栗山 欣弥 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (20079734)
加藤 隆一 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (40112685)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
18,400千円 (直接経費: 18,400千円)
1995年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1994年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1993年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 薬物受容体 / GABA受容体 / 一酸化窒素(NO) / エンドセリン / タキキニン受容体 / エタノール / セロトニン / ニコチン / ドパミン |
研究概要 |
中枢神経系:脳内GABA作動性神経からのGABA放出機構の調節には、NOより生成されるONOOが関与する。エタノールによる脳内GABA_A受容体ベンゾジアゼピン受容体複合体機能の修飾には多様性がある(栗山)。エタノールによる大脳皮質細胞のGABA電流の増大にはGABA_A受容体が関与する。側座核のD_2及びD_3レセプターは抑制性、線状体大型細胞のそれは興奮性機能を持つ(笹)。脳のセロトニン作動性神経とアドレナリン作動性神経の間の双方向性の調節機構が存在する(斉藤)。エンドセリン(ET)-1はアストロサイトに対して増殖因子として作用するが、ET-1応答性増殖シグナルの増強は細胞内情報伝達経路の増強による(後藤)。タキキニンNK-3受容体が視床下部の室傍核に存在する。海馬のバゾプレッシン受容体は圧受容器反射を介する血圧調節に関与する(神谷)。心血管系ほか:脳動脈のニコチン及びアセチルコリンによる弛緩反応は、神経終末のニコチン受容体を刺激しNOを伝達物質として遊離することによるが、この神経の働きはコリン作動性神経によってpresynapticに抑制される(戸田)。血管平滑筋のα_<1B>受容体サブタイプの識別にG蛋白が関与する。また、α_<1A>受容体サブタイプを介した収縮におけるCa^<2+>感受性増加機構にプロテインキナーゼC及びボツリヌス毒素感受性G蛋白が関与する(高柳)。血管平滑筋のサイトカイン受容体が、増殖抑制作用を有するNOの生成酵素を誘導する。血管平滑筋への圧力負荷は内皮よりETを遊離して平滑筋増殖を促進する(中木)。虚血・再灌流による心筋障害に細胞のCa-overloadが関与するが、抗虚血薬は抗リゾホスファチジルコリン作用によって、同障害における悪循環を断ち切る(安孫子)。G_q蛋白共役型の血管作動性収縮物質受容体及びG_<i/o>蛋白共役型のニューロペプチドY受容体はともに異種脱感作を示し、Gs蛋白共役型の甲状腺刺激ホルモン受容体は受容体キナーゼによって同種脱感作をひきおこす(谷山)。
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