研究課題/領域番号 |
05304043
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
下河辺 宏功 北海道大学, 歯学部, 教授 (20014011)
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研究分担者 |
新谷 英章 広島大学, 歯学部, 教授 (80034239)
藤井 弁次 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (00066979)
青野 正男 朝日大学, 歯学部, 教授 (70037498)
河野 篤 鶴見大学, 歯学部, 教授 (00064345)
岩久 正明 新潟大学, 歯学部, 教授 (70013927)
永澤 恒 九州大学, 歯学部, 教授 (10013848)
原 学郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064773)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
23,300千円 (直接経費: 23,300千円)
1994年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1993年度: 17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
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キーワード | 象牙質前処理材 / 抗菌性直接覆髄剤 / ベースセメント / デンチンプライマー / フィチン酸 / ランタン / タンニン酸 / 細胞毒性 / 抗菌性覆髄剤 / ベース材 |
研究概要 |
1.下河辺、井上は、BMPをコラーゲンゲルに添加しその上で骨髄細胞を培養した結果、骨形成細胞への分化促進、石灰化形成を確認した。またヒト好中球を用い材料の刺激に対するO_2^-、LDHなどの変動を検討し新しい細胞毒性評価法を確立した。2.岩久は、αTCPに混合抗菌剤を添加した抗菌性直接覆髄剤は、実験的感染歯髄に対して細菌増殖を抑制し周囲残存歯髄を健全に保つことを確認した。3.久光は、メタクリル酸誘導体による皮膚刺激を回避するために多価アルコールを用いプライミング効果を検討した結果、ethylene glycolと1,6-hexanediol水溶液に優れた接着性能を認めた。4.河野、坂本は、フィチン酸とSnF_2を歯面処理剤として用いたとき、象牙質への接着耐久性の向上を見出した。5.青野は、10種類の覆髄剤のHeLa細胞増殖度に及ぼす影響と変異原性を検討した結果、グラスアイオノマー系裏装材は他の材料より高い細胞増殖度を示すこと、またいずれの試料も変異原性を示さないことを明らかにした。6.千田は、Laを混入した接着前処理材で象牙質面を処理することにより、接着力、処理面の硬さ、耐酸性の向上を認めた。7.藤井、成川は、ベースセメントのX線造影性を客観的に評価するためにAl,Cu,Tiを用いてペネトロメータを試作し、Tiが適切であるという結果を得た。8.新谷は、タンニン酸の濃度及び作用時間を変化させコラーゲンの溶解性に及ぼす作用を検討した結果、濃度及び作用時間が増加するほどコラーゲンの溶解性が減少することを見出した。9.永澤は、水酸化カルシウムセメントの抗菌性はCa(OH)_2だけでなく含有サリチル酸誘導体の影響を受け、さらにセメントの溶解性などの因子が関与することを明らかにした。10.松家は、試作リン酸4カルシウム・高分子酸セメント粉末の微粉砕により機械的性質の向上、溶解性の低下、硬化体中のハイドロキシアパタイトの生成促進を確認した。
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