研究分担者 |
森本 俊文 大阪大学, 歯学部, 教授 (20028731)
古本 啓一 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (50060398)
中田 稔 九州大学, 歯学部, 教授 (40014013)
三谷 英夫 東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)
関根 弘 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10085714)
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研究概要 |
平成5年度は予備調査を参考として咬合を歯並びと噛み合わせより設問の抽出を行い,調査項目と項目数について協議し,3種類の調査表を作成した。この3種はA:中・高校生,一般人用の23問26項目 B:中・高校生の父母用の12問13項目 C:高年齢者用の6問37項目である。 平成6年度はこの調査表により各分担研究者所在地にて調査を行い,仙台地区は962名,東京地区は473名,名古屋地区は538名,大阪地区は391名,福岡地区は645名,計3009名について調査することができた。このうち調査表Aは2065名,Bは637名,Cは307名であり,当初の調査予定人数2000名を大きく越えることが出来た。 最終結果は研究成果結果報告書として提出するので詳細はそれにゆずるが,調査概要は下記のようである。 A群については中・高校生より一般人まで歯並び,噛み合わせについてほぼ同一の傾向がみられ,いずれも気にしないものが多くを占めていた。B群では父母は子供の口腔状態をやや有利な状態にあるとみていることにより,A群の結果とは差がみられている。C群(高年齢者)は注意して口腔の健康を保持することを意図していることが示されていた。これらの意識調査よりみると咬合についての理解と認識は薄いが,一応の関心と注意していることは示されていた。また,口腔保健指導法方策についての各設問を通じてみると,齲蝕,歯周疾患に比して咬合への対応は考えられていないので,歯並び,噛み合わせについての認識を種々な媒体を介して解説し,認識させる必要が示された。
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