研究課題/領域番号 |
05304058
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
小幡 邦彦 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (60013976)
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研究分担者 |
桐野 高明 東京大学, 医学部, 教授 (10161605)
佐藤 公道 京都大学, 薬学部, 教授 (80025709)
小澤 瀞司 群馬大学, 医学部, 教授 (40049044)
川村 光毅 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (40048286)
石塚 典生 (財)東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (90126201)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
1994年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1993年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 海馬 / 神経回路 / ダルタミン酸受容体 / 細胞内カルシウム / 長期増強 / 組織発生 / 神経細胞死 / 脳虚血 / グルタミン酸受容体 |
研究概要 |
13名の代表者、分担者が2回の連絡会議(平成5年11月19-20日および平成6年7月14-15日)での徹底的討議をもとに、研究を進め、つぎの成果をあげた。 発生と構造:川村は各種ニューロトロフィンとその受容体のうち胎生期にはNT-3とtrkCが強く発現することを見出した。石塚は海馬台と視床前核の詳細な相互結合様式を明らかにした。 グルタミン酸受容体と長期増強(LTP):小澤はAMPA型受容体の分子構造とチャネル機能の関係を明らかにした。加藤はCA1-LTPで電位依存性カルシウムチャネルと細胞外プロテインカイネースの関与を明らかにした。佐藤(公)はCA3-LTPがシナプス前性であることを明らかにした。飯島はLPTのスライス上での分布を光学計測した。 学習機能:小野はサルの条件反応を研究し、記憶には海馬体のみならず中隔核が重要であることを明らかにした。小幡はラットにおいて海馬ニューロンの破壊後障害される水迷路学習が回復することを示した。 虚血になどによる選択的神経細胞死:岡田は神経活動とエネルギー代謝の相関を研究し、グルコースがエネルギー源以外にシナプス電位の維持作用を持つことを示した。片岡は虚血時の領域非選択的グルタミン酸放出が領域選択的細胞死をひきおこす機構を明らかにした。茂野はNMDA受容体アゴニストによるCA1細胞死を解析した。桐野は遅発性細胞死を解析した。佐藤(潔)は幼若砂ネズミの海馬CA1細胞が虚血に対し抵抗性であり、生後3週以降はこれが失われることを見出した。
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