研究課題/領域番号 |
05305003
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 駒澤大学 (1994) 一橋大学 (1993) |
研究代表者 |
竹内 啓一 駒沢大学, 文学部, 教授 (00017617)
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研究分担者 |
立石 博高 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (00137027)
斉藤 寛海 信州大学, 教育学部, 教授 (00020628)
鈴木 董 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50162962)
加藤 博 一橋大学, 経済学部, 教授 (10134636)
中村 喜和 (中村 善和) 一橋大学, 社会学部, 教授 (40012356)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 地中海 / ネットワーク社会 / 国民国家 / 少数集団 / ネポティズム / 複合文化社会 / 文化交流 / 血縁関係 |
研究概要 |
本研究組織の研究代表者および研究分担者は、今回に先立つ科学研究費援助金による研究活動の蓄積の上に、昨年度・本年度の同補助金により入手した統計、地理学的資史料、研究文献を精査することで、各自の分担課題の研究に取り組んできた。研究活動は、毎月一回(原則として第3日曜日)、一橋大学(東京都国立市)にて開催された定例研究会の場において、内外の研究者との活発な意見交換の中で深められた。この2年間の活動を通じて、イタリア、フランス、スペイン、ギリシア、トルコ、アラブの各班から、共通の研究テーマとして設定した、(1)領域的少数集団の居住形態、(2)就業形態、(3)国内および海外同胞間における相互扶助組織の三点について、各分担者が各々の国・地域の事情に応じた問題への接近を試みた。本研究の課題遂行のためには、イタリア語、フランス語、スペイン語、ギリシア語、トルコ語、アラビア語等の分析能力が要請されるが、各語を修得した研究代表者・分担者の精力的な活動により、「成果報告書」に見られるような、各研究対象国・地域についての上記三点からする具体的な基礎的知見が蓄積されたことは、十分評価されてよいと判断する。また、月例研究会での個別報告を通じて、各メンバーの分担する研究対象国・地域間の事情の違いにより生ずる具体的問題について、共通の理解が深められたことも本研究における成果の一つに数え上げることができよう。他国・他地域の事情との有機的関連のもとに、設定された分担課題に即して各研究分担者が調整した研究方法の工夫もまた、本成果報告書における特徴の一つである。「成果報告書」は、海外の関係研究者の論考をも得て、我々がこれまでにもそうしてきたように、欧文論集として世に問うこととした。そこでは、上記作業を経て、各国・地域についての事情が整理され、統合的に提示されえたと自負する。
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