研究課題/領域番号 |
05305006
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
片岡 喜由 愛媛大学, 医学部, 教授 (20025589)
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研究分担者 |
米田 幸雄 摂南大学, 薬学部, 助教授 (50094454)
藤島 正敏 九州大学, 医学部, 教授 (80038760)
早川 徹 大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
田村 晃 帝京大学, 医学部, 教授 (80111532)
桐野 高明 東京大学, 医学部, 教授 (90126045)
岡田 安弘 神戸大学, 医学部, 教授 (40073069)
桐野 高明 東京大学, 医学部, 教授 (10161605)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 虚血ニューロン死 / 興奮毒性 / 遠隔効果 / 虚血耐性 / 軽微低脳温 / グリア細胞 / 赤血球変形能 / 転写制御因子 / 脳虚血 / グルタミン酸受容体 / FK506 / プログラム死 / スライス培養 / 加齢 / AP-1 / 虚血ストレス / クルシウム / ユビキチン / 海馬スライス / 虚血性ニューロン死 / グルタミン酸放出 / カルシウム / 低脳温 / 蛋白質代謝 / 遠隔領域障害 |
研究概要 |
虚血性ニューロン死の発生機構は虚血負荷最初期相に引き続く細胞内カスケードと周囲のグリア細胞や脳血流などによって形成される細胞外環境が絡みあった全体としてはきわめて複雑な過程を示す。それらについて本プロジェクトでは多面的・多層的に解明し、その対策の具体例も提示した。具体的には以下のようにまとめられる。実験モデルとして従来の前脳虚血、局所脳虚血のほか、初代培養およびスライス培養系の開発がなされた(早川ら)。虚血最初期相としてのグルタミン酸放出、カルシウム動員とそれらに対する低脳温の保護効果(片岡ら)、イノシトールポリリン酸化合物の合成とダントロレン誘導体の虚血保護効果(尾崎ら)、カスケード相としては脳内転写制御因子の一つであるAP-1の結合能の増大がニューロン蘇生と関連している可能性(米田ら)、熱ショック蛋白発現の意義、虚血後において合成されるユビキチン蛋白がニューロン死保護に重要な役割を担っている可能性(桐野ら)、またアポトーシス関連遺伝子および細胞膜脂質の測定結果から、虚血ニューロン死の発症機構としてprogrammed cell deathの可能性が提示された(田村ら)。ニューロンの虚血負荷に対する感受性として幼弱期ニューロンの特異的な耐性とグルコース存否の重要性(岡田ら)、加齢に伴う局所脳血流量の低下と僅かの脳血流の低下でのストレス応答(藤島ら)が示された。一方、脳梗塞発生原因の一つである赤血球変形能の新しい分析法の開発と高血圧症モデル動物ではその発達期において変形能が低下していることが示された(上坂ら)。
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