研究課題/領域番号 |
05306008
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 章夫 東京医科歯科大学, 医学部, 医学部長 (40090584)
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研究分担者 |
紀伊國 献三 東京女子医科大学, 客員教授 (10114068)
開原 成允 東京大学, 医学部・付属病院, 中央医療情報部長 (30010234)
若狭 治穀 (若狭 治毅) 福島県立医科大学, 学長 (30004568)
小野 啓郎 大阪大学, 医学部, 医学部長 (70028330)
黒川 高秀 東京大学, 医学部, 医学部長 (90010298)
SUZUKI Akio Tokyo Medical and Dental University (40090584)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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キーワード | Medical Education / Physician's Numbers / Consultation Time / Number of Patients / Optimal Medical Care |
研究概要 |
あるべき医師需要の推計にあたって困難なことは、現状の問題点の指摘は容易であるが、将来の医療システムの方向について予見が難しいことと、定量的な推計モデルが存在しないことである。また、医療経済との関連ではどのような政治的な判断が将来にわたって行われるかを予想することも困難である。しかし、国民が良質な医療を受けることを保証することは、いかなる場合においても基本的な視点として保たれることが必要である。その意味で医師の需要予測は将来の医療の「あるべき姿」を抜きにしては語れない。 本研究では理想の医療の姿を多面的に考慮し、あるべき医療の姿を踏まえた医師需要に関して3種類の推計を行い、この結果を表としてまとめた。本表と開原報告書の推計値のギャップは一見大きいが、これは将来の医療環境に何を求めるかの違いを示したものであろう。将来の保健・医療システムをどのような枠組みの上で構築するかという点では、果たして2040年までも予測することが適当かの議論がなされるべきではあるが、現時点で医師の新規参入を抑制しないでも、2040年には医師の過剰状態は発生しないのではないかと予想された。さらに医学教育に従事する立場からは、依然として医学校希望者が増加しているとき、入学定員の減少のみを考えた医師数のコントロール策についての問題点を指摘しておきたい。
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