研究課題/領域番号 |
05352008
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性一般(含基礎論)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 武郎 東北大学, 理学部, 助教授 (00004424)
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研究分担者 |
李 相茂 筑波大学, 物理学系, 助教授 (10175028)
高木 伸 東北大学, 理学部, 助教授 (90124594)
塚田 捷 東京大学, 理学部, 教授 (90011650)
福山 秀敏 東京大学, 理学部, 教授 (10004441)
中嶋 貞雄 東海大学, 理学部, 教授 (50013446)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 多次元トンネル現象 / 量子崩壊現象 / 量子摩擦 / 巨視的量子現象 |
研究概要 |
本研究は、現代物理学の諸分野に普遍的に現れ始めた基盤的問題「多自由度系における量子トンネル現象」に取り組むべく組織された横断的研究グループである。物性実験・理論、原子核実験・理論、素粒子論、宇宙論の分野からの参加者27名で組織された。 このような幅広い分野に亘る研究グループの結成は我国において初めてのものであり、先ず、相互理解を図るべく班員のみによる研究打ち合わせ会を開催した(1993.8.23〜24、於東大物性研)。ここにおいては、全員がそれぞれに分担課題として取り上げている問題について講演を行い、質疑応答を行った。これにより共通した問題点の存在を認識するに至った。 この研究打ち合わせ会の結果を踏まえて、更に議論を深めるべく、一般公開の研究会を行った(1993.11.21〜23、於ホテル伊豆高原)。班員以外の参加者が38名に及び、特に若手の研究者の参加が目立った。この研究会は九つのサブテーマについて、レヴィユー1時間+討論1時間の時間配分で行われ、活発な議論が為された。 以上の研究打ち合わせ会及び研究会を通して、諸分野の共通する問題として、「多次元量子トンネル現象をどのように理解するか」、「多自由度系における量子トンネル現象が真に疑いの余地のないものであることを明確にすること」、「熱揺らぎの領域から量子揺らぎの領域へどのように移行するのか」などが認識された。 これらの問題点を解明するためには、我国に芽生えた先駆的実験研究を中心として実験研究の一層の進展と、理論の構築及び両者の間での定量的比較が不可欠であるとの共通認識を持つに至り、平成7年度発足重点領域申請を行う運びとなった。
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