研究課題/領域番号 |
05352023
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
橋本 功二 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (70005859)
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研究分担者 |
石川 達雄 北海道大学, 工学部, 教授 (10001158)
吉田 郷弘 京都大学, 工学部, 教授 (00025933)
林 安徳 九州大学, 工学部, 教授 (80010940)
紫田 俊夫 大阪大学, 工学部, 教授 (90001205)
山川 宏二 大阪府立大学, 工学部, 教授 (00026189)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | グリーンマテリアル / 窒素酸化物分解 / フロン分解 / 二酸化炭素リサイクル / 硫黄酸化物除去 / 耐環境材料 |
研究概要 |
本年度も2度のシンポジウムを開き、研究代表者および研究分担者がそれぞれ行っている有害ガス捕獲・無害化変換材料に関する研究および調査結果について、情報交換および討論を行った。まず本研究課題を共同研究するための基本となる考え方として、高い反応性と優れた耐久性という互いに相反する性質が求められる材料表面を設計する学際的な新しい材料科学を創出し、その果実として、環境およびエネルギー問題に地球規模で解を与える新しい材料“グリーンマテリアル"を創製することが確認された。二酸化炭素を回収して、砂漠における太陽電池発電の電力を用いた海水電解で得られる水素と反応させメタンを再生する二酸化炭素リサイクルのために必要な電極、触媒およびこれに関連する材料、NOx分解用触媒、フロンを分解するための触媒と耐食材料に関する研究の進展状況について発表が行われた。二酸化炭素のメタンへの変換用高性能触媒としてアモルファスNi-ZrおよびRh-Zr合金が紹介された。アモルファスRh_<20>Zr_<80>合金を前駆体として用いると、ZrO_2にRhを担持した触媒に比べて、Rh原子一個当たりの活性が約10倍高く、合金を前駆体として用いる利点が紹介された。一方、この変換のために用いる水素製造のための水電解用陰極として、めっき法で作られるNi-S合金に関する研究が紹介された。水電解の酸素発生用電極では、下地金属チタンと電極活物質の中間層としてスパッター法で作られる準安定タンタルを設けることにより電極の安定性が極めて向上することが紹介された。NOxの分解ではディーゼルエンジンの排ガスのように炭素微粒子を用いNOxを分解する研究として、酸素の共存が炭素によるNOxの還元を促進する機構が発表された。また、核融合炉材料、ゴミ焼却炉材料の他、二酸化炭素および亜硫酸ガスの回収、フロン分解などを考慮した各種耐食材料とその評価法など企業の研究者もまじえて意見交換した。
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