研究分担者 |
的場 徹 日本原子力研究所, 主任研究員
藤田 順治 核融合科学研究所, 教授 (50023700)
井上 信幸 東京大学, 工学部, 教授 (60023719)
梶原 寿了 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00185779)
内野 喜一郎 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (10160285)
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研究概要 |
国内外の核融合研究は,トカマクを用いた臨界プラズマ達成を狙う各種実験が目標を指呼の間に望み,他方トカマクの持つ問題点を克服する試みが活発に行われている。これら結果を総合して,次期装置はプラズマ中での核融合反応を起し,またその制御を行うことが必須のことになる。そのために先行的装置としてアメリカでCIT(Compact Ignition Tokamak )計画が検討された際には,そのプラズマ状態の把握ひいては制御のための計測装置は,現状の手直しで対応しようとしていた。しかしその検討過程で,本格的核燃焼実験段階では,開発項目を掲げての根本的検討を行う必要性が明らかになった。 以上を背景として,本調査研究では5人の委員よりなる幹事会を構成し,問題点の整理と検討課題のつめ方等を詳細に検討した。その結果得られた重点領域申請内容を,分担者および学会誌で公募した参加者合計60名よりなるシンポジウムで公開討論した。それを更に幹事会で検討して申請内容を決定した。それは以下の通りである。 核反応プラズマに関する統一的な把握像を確立するため,計測・情報工学の新しい体系であるセンサーフュージョンの概念をこの分野に初めて導入して情報,データの階層(ヒエラルキー)化と総合を行い,同時に必要なデータを供給する計測系を構築する。そのため,主要研究項目A(コア-プラズマの空間構造計測),主要研究項目B(核反応物計測),主要研究項目C(境界プラズマの計測)法,主要研究項目D(センサーフュージョン概念の適用),の4課題研究を進める。 この内容を「核反応プラズマの認識の基礎に関する研究」(Studies for the Basis on Understanding Thermonuclear Fusion Plasmas)として完成し,申請書として2月中旬に文部省に提出した。
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