研究課題/領域番号 |
05353008
|
研究種目 |
総合研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
足立 吟也 大阪大学, 工学部, 教授 (60029080)
|
研究分担者 |
町田 憲一 大阪大学, 工学部, 助教授 (00157223)
奥脇 昭嗣 東北大学, 工学部, 教授 (70005320)
山瀬 利博 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (80016576)
小宮山 真 東京大学, 工学部, 教授 (50133096)
稲永 純二 九州大学, 有機化学基礎研究センター, 助教授 (50091244)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 希土類錯体 / 錯体合成 / 有機合成 / 触媒反応 / 人工制限酵素 / イムノアッセイ / 材料化プロセス / 高機能材料 |
研究概要 |
本研究では、希土類錯体に関する研究の中で、これまでになかった新しい展開の可能性について企画と調査を行なった。その成果は以下の通りである。 1.新規希土類錯体の可能性 特異な分子構造を有するキラルな多層希土類フタロシアニン錯体や特異な反応性を発現する希土類シクロペンタジエニル錯体について主に、新規錯体の合成の可能性と発現が期待される物性について検討を加えた。また、希土類ヘテロポリ酸錯体や希土類高分子錯体についても同様の検討を行なった。 2.希土類錯体を用いた有機合成の新展開 特異なルイス酸性、塩基性、Redox特性、および炭素-希土類間のσあるいはπ結合を有する希土類錯体を利用する有機合成反応プロセスについて調査を行ない、より効率的で新規な高次制御反応系、例えば酵素を凌ぐ人工不斉触媒などの構築が可能であることを明らかにした。 3.希土類錯体の新しい機能の発現と応用 ここではまず、希土類の気相錯体に着目し、これらが化学気相輸送法の適用で気化・析出を繰り返すことにより、希土類相互の分離が工業的レベルで可能となることを明らかにした。また、核酸の加水分解反応を著しく促進する希土類錯体の触媒作用に着目し、それらの錯体が人工制限酵素として作用することを明らかにした。 4.希土類錯体を前駆体とする高機能材料の創製 原子、分子レベルで構造が規定されている希土類錯体を前駆体とすることで、より均一な組成と構造を有するセラミックス等を作製する材料化プロセスについてその可能性を検討した。その結果、光学材料、導電材料において、この材料化プロセスが有効であることが明らかとなった。
|