研究分担者 |
藤原 隆二 島根大学, 理学部, 教授 (10028847)
岩崎 不二子 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017329)
大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
境野 芳子 群馬大学, 教育学部, 教授 (70008142)
大胡 惠明 新潟薬科大学, 教授 (10016115)
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研究概要 |
結晶中での有機化学反応に於いて,分子の配列の規則性と反応の選択性との相関性を12人の研究者によって異なった観点から総合的に研究した。 反応基質分子単独の結晶及びホストとゲスト分子からなる包接結晶中の反応の選択性を検討した結果,一般に後者の場合に能率が良いことが判明した。特に、不斉選択的反応は,キラルホストとプロキラルゲストとの包接結晶中で極めて能率良く起こることが判った。しかし、反応基質分子が単独で不斉結晶を形成し,固体反応で不斉を凍結して不斉合成を行うこともできることが判明した。これらの,分子の配列の規則性と反応の選択性の相関性は,結晶のX線構造解析によって詳細に分析研究した。これらの総合研究の成果を生かして、重点領域研究「有機結晶環境下での反応設計」の準備を行った。
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