研究課題/領域番号 |
05401011
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
増谷 英樹 東京外国語大学, 教授 (50083225)
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研究分担者 |
金七 紀男 東京外国語大学, 教授 (00107830)
上村 忠男 東京外国語大学, 教授 (70107829)
岡田 進 東京外国語大学, 教授 (60014445)
渡辺 雅司 東京外国語大学, 教授 (90133214)
山之内 靖 東京外国語大学, 教授 (60014429)
二宮 宏之 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40014427)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | ヨーロッパ / 国民意識 / ヨーロッパ経済圏 / ユダヤ社会 / エスニシティー / ロシア経済改革 / 民族主義 / 国境 / ヨーロッパ近代 / 国民国家 / イベリスモ / ユダヤ問題 / 新キリスト教徒 / ポルトガル / 歴史社会学 |
研究概要 |
本共同研究では、3年間にわたって現状分析、歴史研究、および思想(史)研究の観点から、「ヨーロッパ」概念の多様な側面に焦点を当ててきた。具体的な研究活動は、3年間で計7回の研究合宿を中心に、併せて随時、研究分担者の著書・論文の合評会等を開催し、出来る限り研究分担者全員の討議の機会を持つことによって、相互の理解と全体の調整を図ることに努めた。 まず、初年度あたる1993年度には、ヨーロッパで進行しつつある大規模な変動をにらみつつ、ヨーロッパ各地を専門とする研究分担者と非ヨーロッパ地域を専門とする研究分担者との討議を通じて、「内から見たヨーロッパ」と「外から見たヨーロッパ」両概念の検討に重点をおいて研究を進めるという基本的な研究視角を設定した。次の1994年度には、この研究視角の下に、各研究分担者の個別の研究課題を深く掘り下げるかたちで研究を進めた。また、特に思想史の分野について、研究分担者以外の研究者を招き、最先端の研究成果の吸収に努めた。最終年度の1995年度には、研究成果の総括を目指し、各研究分担者の個別報告をめぐって討論を重ねた。その成果の一端は、増谷英樹編『「ヨーロッパ」概念の再検討』(東京外国語大学、1996年1月)としてまとめられている。 以上の結果、「ヨーロッパ」概念の歴史的諸相、「ヨーロッパ」概念の形成と西アジア・「新大陸」の歴史過程との相互関係等については大きな収穫を得ることが出来たと思われる。一方、「ヨーロッパ」概念の再検討を迫る現在進行中の諸問題を歴史的・思想的枠組みの中に位置付ける作業は今後の課題とせざるを得ない。
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