配分額 *注記 |
31,200千円 (直接経費: 31,200千円)
1995年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 25,900千円 (直接経費: 25,900千円)
|
研究概要 |
本研究は,解析的研究と実験的研究から成り立っおり,以下の新しい知見が得られた。 超微視的解析のための(分子シミュレーション+連続体力学)の新解析法について以下のように開発した。 (1)分子動力学と体積力法を接合した新しい数値解析方法を開発した。 (2)この方法により小規模降伏条件下での破壊挙動を解析したが,破壊現象を超微視的にとらえること,有限体を解析することの相反するテーマを同時に満足する優れた方法であることが確認された(MDの欠点は領域,時間について解析が工学的なオーダーまで可能でないことであったがそれらの問題はほぼ解消された)。 (3)この方法をさらにトライボロジーの問題に適応し,摩耗現象・焼付き現象の原子レベルでの検討も行い新しい知見が得られが、その結果の妥当性については,改めて実験的検証を行うべきことが結論された。 原子間力顕微鏡AFMによる破壊過程原子レベルでの観察を行った。 (4)炭素鋼の高サイクル疲労における疲労き裂発生機構を原子間力顕微鏡AFMによって超微視的に観察及びエッチピットによる結晶方位の確定によって,すべりの不可逆量を基準にした,新しい疲労き裂発生モデルを提案した。この研究方法によれば,他の疲労き裂発生メカニズムを微視的レベルで解明されることが確認された。
|