配分額 *注記 |
17,300千円 (直接経費: 17,300千円)
1995年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
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研究概要 |
低燃費のために,自動車の歯車装置の重量を大幅に低減することが緊急の課題になっている.しかし軽量化は振動・騒音増加の方向に作用する.そこで低振動低騒音の歯車装置を得るためには,歯車単体以外の部位を低振動化のために積極的に活用する設計法を開発することが不可欠である.このためには歯車のかみあい部のみならず,歯車本体と軸の結合法,軸,軸受,軸受とハウジングの結合等のばね定数,減衰係数まで考慮に入れた系の振動挙動を正確にきめ細かく解析できる必要がある. そこで本研究では,各部位の剛性等,基礎的な価をより精密に同定することで現実の振動挙動を正しく描写できるようにすることを目指す.また,歯車装置の低振動設計の指針として,各部位が装置全体の共振周波数の移動および振幅の増減に及ぼす影響の度合いを明らかにすることを目的とする. 以上の目標の実現のために,本研究では 1.歯車系の多自由度振動解析法の開発 2.歯車系の多自由度振動挙動の実験的把握 3.歯車の誤差が振動挙動に及ぼす影響の解析 について研究を行い,従来よりも精密な歯車系の振動挙動の予測を可能とした.その結果,軸や軸受が歯車系の振動挙動に及ぼす影響については明らかになってきたが,今後,歯車箱まで含めて,さらに詳細な系の振動モデルの同定を行う必要がある.
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