研究課題/領域番号 |
05403003
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地球化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
和田 英太郎 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40013578)
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研究分担者 |
宮崎 龍雄 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (80142230)
成田 哲也 京都大学, 生態学研究センター, 助手 (40025440)
中西 正己 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (60025434)
清水 勇 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (80025486)
阿部 啄哉 (安部 琢哉 / 阿部 琢哉) 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (00045030)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1995年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1993年度: 24,400千円 (直接経費: 24,400千円)
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キーワード | 安定同位体自然存在比 / 同位体生態学 / 同位体生物地球化学 / 炭素同位体比 / 窒素同位体比 / 同位体マップ / 湖生態系 / 陸上生態系 / 安定同位体比 / 琵琶湖 / バイカル湖 / 熱帯林 / 高等植物 / シロアリ / 安定同位体 / 色素 / 炭素・窒素安定同位体比 / 脱窒 / 食物連鎖 / 炭酸ガスの増加 |
研究概要 |
研究結果は以下のような項目にまとめられる。 1.初年度、ガスクロマトグラフ,コンパッション,質量分析(GC/C/IRMS)を設置し、標準資料による測定法の確立を行った。さらにGC/C/IRMS法を発展させ、メタンの炭素同位体比(δ^<13>C),全炭酸の炭素同位体比の迅速・高感度分析法を確立した。 2.3年間にわたって、琵琶湖,バイカル湖の安定同位体から見た生態系の構造を解明した。琵琶湖では溶雪時(2月〜4月),^<15>N/^<14>N比の高い窒素の供給系が駆動していることを明らかにした。また、流入窒素の約半分が脱窒によって消失していることも明らかとなった。バイカル湖の食物網は沖帯と沿岸帯に区別されることがδ^<15>N-δ^<13>Cマップ上で明らかとなった。また、沖帯食物連鎖は珪藻(メロシラ),エピシュラ・マクロフェクタパス,ゴルムヤンカ,アザラシと続く見事なシステムになっていることが同位体比の面から証明された。 3.メタンの生成機構を知るための、δD(CH_4)-δ^<13>C(CH_4)マップを完成した。 4.雨水から沢水に至る窒素の動態を評価するδ^<15>N(NO_3)-NO_3/Clマップを完成した。 5.森林の葉の炭素同位体比(δ^<13>C)の鉛直変化と光強度の関係を解明した。対象森林は冷温帯林,湿性熱帯林である。 6.シロアリ生態系のδ^<15>N-δ^<13>Cマップから、食性の型,カーストなどが明瞭に区別できることを明らかにした。 7.この3年間続いた一般研究(A)によって、京都大学生態学研究センターは、同位体生態学の世界の中心の一つとなった。発表論文は50報に及んでいる。
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