配分額 *注記 |
33,900千円 (直接経費: 33,900千円)
1995年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1994年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1993年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
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研究概要 |
1.多点水素結合で無機リン酸イオンを分子認識するurea或いはthiourea部位を有するホスト分子を設計・合成した.(Tetrahedron Lett,36.6483(1995))また,相補的塩基対形成に基づきヌクレオチドを認識するアルキルシトシン誘導体を合成した.このホストと脂溶性アルキルアンモニウム塩を組み合わせた液膜はヌクレオチドの電位応答識別が可能である. 2.光第二高調波発生現象を利用してイオノフォア含有液膜界面の直接観測を行い,イオノフォア-カチオン錯体が液膜界面のDebye長程度の深さ領域で密に配向しており,この化学種が主に応答電位を支配していることを明らかにした.(Anal.Chem.,67,570(1995)) 3.光応答性イオノフォア分子プローブを設計,合成し,光で誘起された応答電位の変化量を拡散電気二重層に基づく界面モデルを用いて定量的に説明した. 4.精製した膜溶液と中性イオノフォアのみを含む液膜の電位応答挙動をISFETを利用して調べ,膜中脂溶性アニオンの存在が電位応答のために必要不可欠であることを実験的に明らかにした.(Electrochim.Acta,40,3021(1995)) 5.カリックス[6]アレン誘導体に基づくチャンネル膜のAFMによる直接観測を行った.(Langmuir,11,635(1995))また,カリックスアレン誘導体に基づく圧縮単分子チャンネル膜において,ホスト膜とアルカリ金属イオンとの選択的錯形成に基づいた酸化還元活性マーカーの膜透過性制御が可能であることを示した.(J.Electroanal.Chem.,in press) 6.金電極上にメルカプトエチルリン酸エステルに基づく自己集合チャンネル膜を構築し,Ca^<2+>イオン(>10^<-5>M)の増幅検出が可能であることを示した. 7.ラサロシドAに基づくプロトン駆動能動輸送液膜が,極く低濃度(10^<-10>M)のドーパミンを電気化学検出が可能な濃度(〜10^<-8>M)まで濃縮できることを示した.(Anal.Sci.,in press)
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