研究課題/領域番号 |
05404024
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高津 聖志 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10107055)
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研究分担者 |
菊池 雄士 (菊地 雄士) 東京大学, 医科学研究所, 助手 (60262078)
木梨 達雄 東京大学, 医科学研究所, 助手 (30202039)
高木 智 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10242116)
等 泰道 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10222241)
片桐 拓也 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70126100)
刈米 アイ 東京大学, 医科学研究所, 教務職員 (50114450)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
28,400千円 (直接経費: 28,400千円)
1995年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1994年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1993年度: 13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
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キーワード | 胚中心 / B細胞 / 増殖・分化 / サイトカイン / サイトカインレセプター / CD38 / CD40 / Btk / D40 / 増殖.分化 / サイトカイン レセプター / Ig-アイソタイプ変換 / 接着分子 |
研究概要 |
B細胞の生存、活性化、免疫記憶に重要な胚中心に関しては不明な点が多い。本研究は、胚中心B細胞の同定法の確立、胚中心B細胞の増殖・分化、クラススイッチや超変異(hypermutation)の分子機構を明らかにし、それを撹乱する要因を明らかにするとともに、その制御法の開発を試みることを目的とした。 (研究成果)(1)B細胞の生存延長や活性化を誘導するIL-5、IL-4、抗CD38および抗CD40抗体刺激に注目し、これらの胚中心B細胞に対する作用を解析した。その結果、胚中心B細胞の一部がIL-5RないしCD38を発現しており両分子をともに発現しているB細胞も検出された。また、胚中心B細胞のほとんどがIL-4RとCD40分子をともに発現していることを明らかにした。(2)B220^+/IgD^-/PNA^+を指標として濃縮した胚中心B細胞はIL-4、IL-5、抗CD40抗体刺激が共存した場合に最も効率よく抗原特異的IgG1抗体産生細胞へと分化させることがわかった。(3)脾臓B細胞は抗CD38抗体刺激により増殖が誘導されたがIg産生は見られなかった。その系にIL-5を共存させると増殖反応は10倍以上亢進し、Blimp-1遺伝子の発現とIg産生が誘導された。またCD38刺激にともないBruton's tyrosine kinase(Btk)のチロシンリン酸化が見られ、Btk遺伝子に変異のあるXIDマウスのB細胞はCD38刺激に応答しないことが初めてわかった。(4)IL-5刺激に反応してVav,Shc,PI-3 kinaseが速やかにリン酸化されることなどを初めて明らかにした。また、IL-5刺激にともないBtkの活性化が見られXIDマウスのB細胞はIL-5に応答しないことがわかった。(5)IL-5Rα鎖の細胞内ドメインのプロリン残基に富む領域がシグナル伝達(増殖、チロシン残基のリン酸化、protooncogeneの発現)、JAK2キナーゼの活性化とリン酸化およびSTAT5の活性化に必須であることを明らかにした。
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