研究課題/領域番号 |
05404025
|
研究種目 |
一般研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森本 兼曩 大阪大学, 医学部, 教授 (20143414)
|
研究分担者 |
高田谷 久美子 東京大学, 医学部, 助手 (20125983)
江副 智子 大阪大学, 医学部, 助手 (40232954)
丸山 総一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (70219567)
竹内 亨 大阪大学, 医学部, 講師 (00188161)
竹下 達也 大阪大学, 医学部, 助教授 (20150310)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
18,100千円 (直接経費: 18,100千円)
1995年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1994年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
|
キーワード | ライフスタイル / メンタルヘルス / ストレス / 遺伝的多型 / アルデヒド脱水素酵素 / 活性酵素 / NK細胞活性 / 尿中変異原活性 / 精神的健康度 / 染色体変異 / 活性酸素 / 変異原性 / グルタチオントランスフェラーゼ / IgE / アルデヒド脱水素酸素 |
研究概要 |
精神的ならびに身体的健康度の科学的評価方法の開発を目的として、複数の製造業事業所の男女従業員の協力を得て、健診受診時に、(1)質問紙による精神的健康度(全般的精神健康度(GHQによる)、自覚的ストレス量、日常いらだち事の量、生活満足度など)、(2)身体的健康度(健康診査における多目的健康測定)、(3)血液リンパ球のNK細胞活性、(4)血清中の総IgE値、(5)リンパ球染色体変異量、(6)白血球DNAの活性酸素による損傷量、(7)1日尿中の変異原活性、(8)ALDH2およびADH2遺伝子型、の測定および相互の関連性の検討を行なった。各対象者について、森本の提唱している喫煙、飲酒、ストレス等の生活習慣8項目を加算することにより、生活習慣指数を算出した。この生活習慣と測定した諸健康度指標との関連を検討し、以下のような知見を得た。(1)NK細胞活性が生活習慣指数のみならず、ストレス度ともよく相関していること、(2)1日尿中の変異原活性が包括的生活習慣指数、および生活習慣の中でも喫煙習慣とよく相関していること、(3)東洋人の飲酒行動を決定する遺伝的因子として重要とされているALDH2多型により、アルコール感受性が3つの群に分けられること、およびこの感受性に対応して飲酒行動に伴う染色体変異量に大きな差異のみられること、(4)白血球DNAの活性酸素による損傷を、無酸素的に抽出したDNAサンプルにて測定することにより精度を向上させ、この指標が集団における疫学的調査に応用可能であること、(5)近年様々な健康事象との関連が注目されているGSTM1の遺伝子多型について、信頼性の高い検出法を確立し、分析疫学的調査への応用を試みたこと、等である。
|