| 研究課題/領域番号 |
05404031
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| 研究種目 |
一般研究(A)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
呼吸器内科学
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| 研究機関 | 北海道大学 |
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研究代表者 |
川上 義和 北海道大学, 医学部, 教授 (10001877)
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| 研究分担者 |
西村 正治 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (00208224)
宮本 顕二 北海道大学, 医学部, 助教授 (50190814)
近藤 宇史 長崎大学, 医学部, 教授 (00158908)
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| 研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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| 研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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| 配分額 *注記 |
16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1993年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
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| キーワード | 肺気腫 / 胸部CT / 気管支肺胞洗浄 / 肺胞マクロファージ / 好中球エラスターゼ / オキシダント / アンチオキシダント / エラスチン / 喫煙 / 中高年者 / EDP / 胸部CT検査 / アルファ1-アンチトリプシン / α1-アンチトリプシン |
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| 研究概要 |
肺気腫は肺弾性線維の不可逆的破壊を特徴とし、喫煙者の一部に発症する。本研究は肺気腫はエラスターゼ、アンチエラスターゼ不均衡の立場から肺胞マクロファージの多機能に着目し、慢性喫煙に対する生化学的反応の個体差を明らかにすることを目的とした。対象は中高年健常喫煙者、非喫煙者のボランティアと軽度の肺気腫患者で胸部CTにて気腫病変の有無を評価した。気管支肺胞洗浄(BAL)を施行し、肺胞マクロファージを分離した。喫煙者では非喫煙者に比べ肺胞マクロファージ中のオキシダント産生能が亢進し、アンチオキシダント活性が低下していた。また肺胞マクロファージ中の合成基質(MAOSAAPVNA)に対する酵素活性は喫煙者、非喫煙者には差がなかったが、喫煙者のなかでCT上気腫病変を有するものはない者に比して有意に高く、肺胞マクロファージ培養液中への好中球エラスターゼの放出能もCT上気腫病変を有するものでは有意に高かった。この機能はは喫煙暴露に対する反応を反映しているのではなく、肺気腫発症の内因としての喫煙感受性の一部を説明する。
また、われわれは各種エラスターゼの肺気腫発症における相対的役割を検討する目的で気管支肺胞洗浄液(BAL)液中に存在する各種エラスターゼを測定し、肺胞破壊の病態を生化学的に評価する目的で肺弾性線維の分解産物(Elastin-derived peptides:EDP)を定量した。好中球エラスターゼは気腫病変を有する喫煙者では、非喫煙者に対してのみならず、気腫病変のない喫煙者に比しても有意に高値を示した。しかしシステインプロテアーゼであるカテプシンB、Lは喫煙、気腫病変との関係は見られなかった。喫煙者では非喫煙者に比べBAL液中のEDP濃度が有意に高く、BAL液中のEDP濃度は好中球エラスターゼ・α1-アンチトリプシン複合体濃度や、合成基質(MAOSAAPVNA)に対する酵素活性と有意に相関を示していた。
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