研究課題/領域番号 |
05404038
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池添 潤平 (1994) 大阪大学, 医学部, 助教授 (70115989)
小塚 隆弘 (1993) 大阪大学, 医学部, 教授 (40028478)
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研究分担者 |
近藤 博史 大阪大学, 医学部, 助手 (70186857)
有沢 淳 大阪大学, 医学部, 助教授 (40144513)
内藤 博昭 大阪大学, 医学部, 助教授 (60217627)
池添 潤平 大阪大学, 医学部, 助教授 (70115989)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
31,800千円 (直接経費: 31,800千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 30,900千円 (直接経費: 30,900千円)
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キーワード | 小葉内網状影 / 小葉辺縁性陰影 / 残存小葉 / Wavelet変換 / フラクタル解析 / 高分解能コンピュータ断層像 / クラフィックワークステーション / 肺細葉 / フラクタル次元 / 三次元疾患モデル / 立体構築 / 三次元モデル / 伸展固定肺 / 軟X線像 / 高分解能コンピューター断層像 / 病理組織像 / 画像処理 |
研究概要 |
本研究の成果は画像所見と病理組織像との対比、各種臨床画像に対するコンピュータを用いた画像解析の2点からなる。 1.画像所見と病理組織像との対比 まず高分解能CT像で見られる小葉内網状影の成り立ちを明らかにし、従来から知られてき間質性変化だけでは無く肺胞への充填即ち肺胞性変化でも網状影ができ上がることを明らかにした。さらにこの網状影が細葉の辺縁に並ぶことを証明した。次に従来広義間質の肥厚像を反映し多くはリンパに関係する異常で生ずると考えられてきた小葉辺縁性陰影が、小葉辺縁の肺胞レベルの異常でも生じうることを証明した。異常陰影内の残存小葉の意義を探ると一見正常に見える小葉が全て周囲の異常と同じではあるが程度の軽い病変を有することが明らかとなった。また成立機序として、病変の量の違い、各小葉毎のドレナージの違い、病変の成立時期の違いが関与することを初めて証明した。 2.各種臨床画像に対するコンピュータを用いた画像解析 まず多重解像度解析が可能なWavelet変換を用いれば、従来のDCTを用いた圧縮方法よりもより小さくしかも高精細な画像で保管しうる可能性を示した。Laplacian-Gaussian Filterを用いた画像解析により間質性変化と正常との鑑別がある程度可能であることを示した。フラクタル解析ではbox counting法により胸部X線像における間質性変化と正常との鑑別、fractional Brownian motion model法により高分解能CT像で見られる線維化によるスリガラス状陰影の識別が可能であることを明らかにした。
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