研究課題/領域番号 |
05404041
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
黒川 清 東京大学, 医学部(病), 教授 (30167390)
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研究分担者 |
関 常司 東京大学, 医学部(病), 助手 (30206619)
谷口 茂夫 東京大学, 医学部(病), 助手 (50188380)
中尾 彰秀 東京大学, 医学部(病), 助手 (10159056)
野坂 和男 東京大学, 医学部(病), 助手 (70150274)
渡辺 毅 東京大学, 医学部(病), 助教授 (80158641)
高市 憲明 東京大学, 医学部(分), 助手 (00175423)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
38,000千円 (直接経費: 38,000千円)
1995年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1994年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1993年度: 23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
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キーワード | メサンギウム細胞 / 高血圧 / インスリン様成長因子(IGF)-I / クロライド(Cl) / Caシグナル / 尿細管機能 / プロスタグラレディン / 糸球体機能 / クロライド / インスリン様成長因子(IGF-I) / 尿細管糸状体フィードバック / 副甲状腺関連ペプチド(PTHrP) / ネフロン / 糸球体メサンギウム細胞 / クロライドチャネル / Na-H輸送体 / アンチセンス / RT-PCR / TGF / 微量循環法 / 副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP) / Na / H-antiporter / β-レセプター / エンドセリン / 近位尿細管 |
研究概要 |
前年、前々年に既に報告したように本研究は比較的順調に推移した。糸球体機能に関する検討では主としてメサンギウム細胞を用いて研究を進めた結果(1)SHR、Dahl食塩感受性高血圧(DS)ラットなどの高血圧モデルラットに由来するメサンギウム細胞では細胞外Cl温度を低下させた時に正常ラットメサンギウム細胞で見られるプロスタグランディン産生増加Caシグナル・細胞収縮の抑制が欠落すること(2)インスリン様増殖因子(IGF-I)受容体を活性化することによりメサンギウム細胞のCaシグナル・細胞収縮が抑制されること(3)このIGF-Iによるメサンギウム細胞のCaシグナル・細胞収縮の抑制はSHRメサンギウム細胞では欠落しているがDSラットメサンギウム細胞では正常に存在していること(4)機械的伸展によりメサンギウム細胞の副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)mRNAの発現が増加する、等の知見を得た。又in vivoでもIGF-I投与により正常ラットで見られるGFRの増加がSHRでは見られない事も明らかにした。一方尿細管に関する検討では(1)LLCPK1細胞においてNa/H交換輸送系-1のantisense oligonucleotideを用いて検討し、Na/H交換輸送系が基底膜側に存在すること(2)βレセプターのmRNA発現に関して検討し、遠位尿細管では主としてβ1レセプターが発現していること(3)家兎の近位尿細管基底膜側にClに対する透過性があること(4)ネフロン各部位でプロスタグランディンE受容体の一サブタイプであるEP3の定量的分布と個体発生上の発現変化、などにつき知見を得ている。更に腎血行動態調節や尿細管糸球体フィードバックの異常と高血圧発症のメカニズムに関して考察し、糸球体血行動態の調節に重要な意義をもつメサンギウム細胞の機能異常が高血圧発症と深く関連するのではないかという仮説を提唱した。
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