研究課題/領域番号 |
05404082
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
赤坂 一之 神戸大学, 理学部, 教授 (50025368)
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研究分担者 |
田村 厚夫 神戸大学, 自然科学研究科, 講師 (90273797)
今野 卓 神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (50225637)
橘 秀樹 神戸大学, 理学部, 助教授 (70126118)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
33,900千円 (直接経費: 33,900千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
1993年度: 19,800千円 (直接経費: 19,800千円)
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キーワード | x線溶液散乱 / 円二色性分光 / NMR / 低温変性 / 圧力変性 / 温度ジャンプ / 高圧NMR / メタノール変性 / シトクロームC / サチライシンインヒビター / リゾチーム / リボヌクレアーゼ / X線溶液散乱 / Streptomyces Subtilisin Inhibitor / リボヌクレアーゼA / Cytochrome c / 膜融合ペプチド / タンパク質の構造 / タンパク質の変性 / S-S結合 / 円二色性 / ミオグロビン / SSI / X線小角散乱 |
研究概要 |
1。x線溶液散乱等による蛋白質の変性状態の構造(赤坂、今野) (1)低温変性状態の構造 x線小角散乱、円二色性(CD)、NMRの3つの方法を総合的に用いることにより、蛋白質SSIの低温変性構造(D′)を天然構造(N)、熱変性構造(D)と比較し、それぞれの構造の特徴を明らかにした。 (2)蛋白質のメタノール変性状態の構造(赤坂、鎌足) Cytochrome c及びMyoglobinにおいて円二色性(CD)、蛍光、NMR、X線溶液散乱を用いて詳しく追跡し、一定のpHとメタノール濃度に依存してコンパクトな変性中間体(モルテングロビュール)が出現し、さらにメタノール濃度が上がると伸びた高ヘリックス状態が出現することを発見した。しかしLysozymeのように、コンパクトな変性中間体は出現せず、伸びた高ヘリックス状態のみが出現するものもあることも明らかとなった。 (3)ウレア溶液中でのStreptomyces Subtilisin Inhibitor(SSI)の変性構造 ウレア濃度に依存して、変性状態の構造が段階的にに変化することを明らかにした。 2。高圧下での蛋白質の立体構造及び圧力変性(赤坂) RibonucelaseAにおいて、高圧NMRの手法によって高圧下での変性に伴う熱力学関数の変化を算出した。これによって圧力変性における疎水効果が明らかになった。 3。温度シャンプNMRによる蛋白質アンフォールディングの過程(赤坂) 当研究室で開発したマイクロ波パルス温度ジャンプNMR装置を用いて、RibonucelaseAのアンフォールディングの中間体を検出した。 4。蛋白質フォールディングにおけるS-S結合の役割(橘) 遺伝子工学的手法により、4または2個のS-S結合を欠損した変異リゾチームを発現し、これを用いてフォールディング過程におけるS-S結合の役割について研究した。
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