研究課題/領域番号 |
05404083
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉野 明雄 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (90231737)
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研究分担者 |
林 善姫 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (40263313)
真木 智子 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60212205)
川崎 泰生 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (30243257)
荒木 弘之 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (20151160)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
32,000千円 (直接経費: 32,000千円)
1995年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1994年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
1993年度: 14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
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キーワード | 真核細胞染色体DNA複製 / 出芽酵母 / 分裂酵母 / DNAボリメラーゼ / DNAポリメラーゼサブユニット / 細胞周期チェックポイントコントロール / Cdc7-Dbf4複合体 / Phosphatase / DNAポリメラーゼ / 細胞周期チェックポイント制御 / ORC蛋白 / 複製開始部位 / DNAヘリカーゼ / DNAポリメラーゼ補助因子 / In vitro DNA複製 / 蛋白精製 / クローニング |
研究概要 |
1.DNAポリメラーゼII(ε)及びIII(δ)と相互作用している蛋白因子の同定と精製 出芽酵母染色体DNA複製に必須な三種類のDNAポリメラーゼ(I(α),II(ε)及びIII(δ))のうち、DNAポリメラーゼII(ε)と相互作用し、DNA複製に関与すると共に細胞秋期チェックポイント制御に関与しているDpb11蛋白をコードする遺伝子をクローニングした。このDpb11蛋白を出芽酵母で多量発現して精製し、どのように染色体DNA複製に関与しているかを検討した。一方、DNAポリメラーゼIII(δ)の第二のサブユニットである分子量約55kDaの蛋白の部分アミノ酸配列の決定の結果、hydroxyureaに感受性変異として単離されたHUS2遺伝子産物と同定された。また第三のサブユニットと考えられる分子量約50kDa蛋白の部分アミノ酸配列を決定したところ、新しく単離されたRNAヘリカーゼdomainを有する蛋白であることが明らかになった。 分裂酵母のDNAポリメラーゼII(ε)の遺伝子をクローニングし、その塩基配列を決定した。この遺伝子は既に単離されている細胞周期遺伝子cdc20^+と同一であることが判明した。また実際、温度感受性変異株cdc20は温度感受性になったDNAポリメラーゼII(ε)を持っていることが証明された。更にcdc20変異株を高温にさらすと、染色体DNA複製が速やかに停止することからDNAポリメラーゼII(ε)が直接染色体DNA複製に関与することが証明された。 2.染色体DNA複製開始を制御する蛋白因子の同定 出芽酵母染色体DNA複製の開始は、Cdc7-Dbf4protein kinase複合体によって制御されている。このCdc7-dbf4複合体の制御機構をより詳細に理解する目的で、温度感受性変異dbf4の多コピー抑圧遺伝子の単離を試みた。その結果、既に多コピー抑圧遺伝子として知られているCDC5やMSD3遺伝子の他に、新しくGLC8遺伝子が単離された。GLC8遺伝子産物はGLC7(Type Iホスファターゼをコードする)の制御遺伝子として知られていることから、Cdc7-dbf4 protein kinase複合体の活性調節にホスファターゼが深く関与していることが示唆された。
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