研究課題/領域番号 |
05451047
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
金田 利子 静岡大学, 教育学部, 教授 (60086006)
|
研究分担者 |
諏訪 きぬ 鳥取大学, 教育学部, 教授 (70105170)
木下 孝司 静岡大学, 教育学部, 講師 (10221920)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 0歳児担当制 / 発達と保育方法・形態 / 0歳児クラスの保育観察・実態分析 / 「保育の質研究」の枠組み・方法 / 保育者と保護者のよい保育イメージ / 保育アイデンティティ / 園全体の保育の質 / 保育の質の指標 / 3歳未満児「保育の質」 / 「保育の質」をとらえる指標 / 保育アンデンティティー / 0歳児クラスにおける個と仲間 / 1:1保育と抱き / 育休明け保育の親子通園 / 1歳児保育への見通し / 保育者と保護の保護観 / 3歳未満児 / 保育の質 / 発達と保育 / よい保育イメージ / 保育者と子どもの関係 / 家庭と園の接続 / 発達診断 / 保育診断 |
研究概要 |
少子化対策等3歳未満児保育の拡大がなされる時、量的拡大とともに「質」を高めていくことが21世紀を担う子どもたちの健全な発達にとって不可欠と考え、我々は「保育の質」研究に共同で取組んできた。 まず「保育の質」を捉える指標(仮説)を作成し、さらにそれら指標と「よい保育」イメージを「保育の質」を捉える基軸として、保育者と子どもの発達をかかわらせながら保育の実態分析を行なった。その実態分析の場として、0歳児担当制を実施している点では一致しているが、集団規模や保育形態等が異なると思われる、静岡市内4つの民間保育園に協力を要請した。平成5年度5歳児3月の保育実態分析に続き、2年目(平成6年度)には、4月から翌3月中旬まで毎月一回、同じ4園で0歳児クラスの保育観察をして、その資料分析を行なった。 その主な成果としては、日本では従来着手されて来なかった「保育の質研究」の枠組み・方法についての試行を行い、試案を作成し得たことである。具体的内容・方法論的成果としては以下のとおりである。 (1)保育者と保護者のよい保育イメージを分析し、「保育アイデンティティ」としてくくり出すことによって、その園のもつ一つの保育の質に迫れるのではないかと思われたこと。 (2)5歳児クラスの保育実態分析と0歳児クラスの保育実態分析とを重ね合わせることによって、園全体の保育の質がよりよく把握し得るのではないかと思われたこと。 (3)0歳児クラスの保育実態分析と担任保育者や保護者の意識調査、インタビュー、話し合い等を同時並行して組み合せることによって、より立体的に保育の質が描き出せるのではないかと思われたこと。 今後の課題としては、保育の質の指標とこの研究方法をいっそう明確にすることである。
|