研究課題/領域番号 |
05451051
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
佐竹 勝利 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30071674)
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研究分担者 |
芝山 明義 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (10243742)
岩永 定 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90160126)
佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30153969)
田中 祐次 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50020607)
西 睦夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10069768)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 校内研修 / 職能成長 / 事例研究 / 研究授業 / 研究組織 / 研修環境 / 研究指定校 / 教育委員会 / 校内研究 / 授業研究会 |
研究概要 |
1.当初の計画よりやや後へずれたが、ほぼ予定通り遂行できた。 (1)まず先行研究や校内研修報告書など関係資料を、この2年間でかなり多く収集できた。これを用いて事例調査対象校を選定した。(2)15校(小学校10、中学校5)から学校訪問の承諾があり、2年にわたって適時訪問した。その際、研究授業や反省会での配付資料、ビデオ録画等の観察記録、インタビュー記録、等各種の貴重な資料が得られた。(3)それらの資料の整理、分析を逐次進めた。(4)個別事例校の校内研修の実施状況と学校内諸要因、及び教育行政的、地域的関与実態などの学校外の関係諸要因を包括的に検討した。(5)これらの成果をまとめ、報告書を作成した。 2.研究成果として主として以下のような知見が得られた。 (1)組織的・風土的条件-事例校はそれぞれ独自の研修組織を持っており、ある程度の定型化した研修実践を行っている。リーダーシップや構成員の協働意志などが関係しているようだ。(2)物的条件-校内研修に関する備品、教材、研究経費等の物的条件は極めて貧弱である。(3)実践的条件-事例校は限られた条件を活用して校内研修を実施しており、このため定型的な実施に陥る危険性がある。(4)情報的条件-情報収集は十分行われていないし研修成果のまとめ方も固定化している。(5)地域的・行政的条件-行政的支援は研究指定校制度を別として、十分には行われていない。地域的な協力は研修推進に大きな力となっている。(6)校内研修の効果について、児童・生徒への影響や成長に比して、教師の職能成長についてはあまり目が向けられていない(目標としては設定されているが)。それは客観的測定が困難なことや時間不足などによるところも大きい。 これらの点について今後さらに研究を進めていかなければならない。まだ未分析の多くの資料が残されているし、このような研究は長期的に進めることが必要であるので、今後も取り組んで行きたい。
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