研究課題/領域番号 |
05451068
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
吉田 順一 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063716)
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研究分担者 |
柳澤 明 早稲田大学, 文学部, 専任講師 (50220182)
石濱 裕美子 早稲田大学, 文学部, 講師 (30221758)
岡 洋樹 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00223991)
福田 洋一 東洋文庫研究部, 研究員 (00181280)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | モンゴル / チベット / 仏教 / アルタン=ハーン / ダライ=ラマ |
研究概要 |
平成5年度に“Erdeni tunumal neretu sudur orusiba"(通称『アルタン=ハーン伝』)の本文テキストの校訂とラテン文字転写(ローマナイズ)、および和訳の一部の作成を行い、平成6年度には和訳文の検討と難解語句の解釈を重点的に行ったことを受けて、平成7年度は和訳および注の草稿をほぼ完成した。この間に、研究成果を学術図書として刊行する方針が固まったので、平成8年度に至って科学研究費補助金(研究成果公開促進費)を別途申請すると共に、引き続きラテン文字転写・和訳・注の全面的な再検討を行い、年度末までに原稿をほぼ完成した。次いで平成9年度には研究成果公開促進費(申請番号91052)の交付を受けて、序文・索引・年表・参考文献一覧表等の作成、原稿の校正等の作業を行い、平成10年3月に『『アルタン=ハーン伝』訳注』として風間書房から刊行した。なお、検討の過程で、『アルタン=ハーン伝』の本来の題名は“Erdeni tunumal neretu sudur orusiba"ではなく、“Altan quγan u tuγuji"と見るべきであるとの結論に達したので、英文タイトルではそのように表記した。本研究を通じて、『アルタン=ハーン伝』のテキスト校訂および難解語句(特に仏教関連語句)の解釈については、従来の研究水準を抜くことができたと信ずる。同時に、17世紀以降の多くのモンゴル文史書とは異なって伝説的要素をあまり含まず、前半では対外遠征を中心とするアルタン=ハーンの事績を、後半ではダライ=ラマの招請による仏教導入の経緯を、事実に即して記述していくという同書の特徴を、より明確にすることができた。このことはまた、16世紀におけるモンゴル-明関係の推移や、チベット仏教のモンゴルにおける普及の過程といったモンゴル史上の重要な諸問題に対しても、新たな光を投ずるものである。
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