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公務員のキャリア形成を中心とした人事行政システムの有効性に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05451101
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関九州大学

研究代表者

今里 滋  九州大学, 法学部, 教授 (30168512)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
キーワード公務員制度 / 国家公務員 / 人事行政 / 人事管理 / 昇進 / キャリア・デベロップメント / 政府間人事関係 / 人事交流 / 官僚制度 / 政府間関係 / 天下り / 外部団体 / 派遣人事
研究概要

本年度の研究では、次の点を成果として報告できる。まず第1は、キャリア形成の実態に即した把握が可能となったことである。具体的なキャリア・パス(=職歴)はおそらく公務員の数と同じだけ存在する。その数多くのキャリア・パスをこのデータベースの個人票を用いることで、容易に一覧することができる。第2は、キャリア形成の具体的な契機となる人事異動について、その異動の「理由」を解明する契機が獲得できたということである。第3は、キャリア・パスの類型情報である。本データベースは、職名を、本省庁、他省庁、自治体、民間等々に類型化し、その類型情報を各データに付している。この類型を用いることによって、職歴のマクロな変動を把握することが可能となった。第4は、年次情報である。事務次官を頂点とする幹部職員へのキャリア・パスがどの程度定型化されているのかを各省庁ごとに把握できたことである。第5は、局および課レベルでの異動の状況である。ある年次の勤務先から自動的に局および課の名称を切り出す項目を設けることによって、人事面での局および課の相対的関係を把握することができた。第6は、省庁間の交流人事に関する情報である。近年、霞が関でも交流人事が奨励されるようになったが、その実態は時系列的にはどうなっているか、あるいは、国土庁や環境庁といった「寄り合い世帯」の省庁に、各省庁はどのようなポストを確保しているのか、ということが明らかになった。第7は、政府間人事関係とでも呼びうる情報である。国の省庁から地方公共団体へ、とりわけ都道府県や政令指定都市の幹部ポストへ、職員が出向するのは、広く知られた慣行であるが、具体的にどの地方公共団体のどのポストへ何年次の職員が派遣されているのかを、しかも、時系列に沿って知る資料は、筆者の管見する限り、なかった。このデータベースを用いれば、各省庁ごとに、出向人事の詳細な実態を把握することが可能となった。最後に、第8は、いわゆる「天下り」に関する情報である。『内政関係者名簿』は退官後のポストも記載しているため、公務員としての職を退いた人々が、次の人生でどのような職業に就いているのかを把握することができる。このうち、いわゆる「天下り」ではないかと推測できるポストも存在する。本データベースは、各省庁が資源として有するそうしたポストを一覧することを容易にした。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 今里 滋: "さまよえる行政" 大隈義和編『公法学の開拓線』 法律文化社. 329-356 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 今里 滋: "第3セクターにおける組織と人事" 今村都南雄編著『第3セクターの研究』 中央法規. 85-106 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 今里 滋: "第3セクターと人事" 都市問題研究. 46. 55-66 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 今里 滋: "行政に求められる公正の確保・透明性とは" 自治フォーラム. (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 今里 滋 木原佳奈子: "自治体計画再考" 年報自治体学. 8. (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeru IMASATO: ""Wandering Administration"" Yoshikazu Ookuma (ed.), Frontiers of Public Law Houritsubunkasha. 329-356 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeru IMASATO: ""Third Sector and Personnel Management"" Toshimondai Kenkyuu. vol.46. 55-66 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeru IMASATO: ""Organization and Personnel in the Third Sector"" Tsunao lmamura (ed.) A Study of the Third Sector Chuuou Houki. 85-106 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeru IMASATO: ""What is Justice and Transparence required to the Governments"" Jichi forum. (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeru IMASATO and Kanako KIHARA: ""Municipal planning Reconsidered"" Nenpo Jichitaigaku. vol.8. (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 今里 滋: "さまよえる行政" 大隈義和編『公法学の開拓線』法律文化社. 329-356 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 今里 滋: "第三セクターにおける組織と人事" 今村都南雄編著『第三セクターの研究』中央法規. 85-106 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 今里 滋: "第三セクターと人事" 都市問題研究. 46. 55-66 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 今里 滋: "行政に求められる公正の確保・透明性とは" 自治フォーラム. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 今里 滋,木原佳奈子: "自治体計画再考" 年報自治体学. 8. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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