研究課題/領域番号 |
05451102
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 北陸大学 |
研究代表者 |
阿部 孝夫 北陸大学, 法学部, 教授 (50247459)
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研究分担者 |
石上 泰州 北陸大学, 法学部, 講師 (20247464)
松本 和彦 北陸大学, 法学部, 講師 (60247484)
村川 一郎 北陸大学, 法学部, 教授 (90247487)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 議院内閣制 / 政策形成過程 / 官僚制 / 政党 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本の議院内閣制下における政治と行政の相互連関を明らかにすることにあった。昨年度(平成5年)は政権交代がおこったため、これにともなう政策形成過程の変容に関わる基礎的な資料の収集・整理を中心として研究を進めた。本年度は前年度に引き続き、第1に、連立与党間の連絡調整および政府と連立与党との連絡調整の動態を中心として、連立政権の政策形成に関する最新資料の収集および整理に努めた。ここでは主に、連立与党の政策幹事会、代表者会議、政府与党首脳会議等の連絡調整機関の運営方法と機能、およびその特質等が明らかにされた。第2に、主に自民党政権時代を対象として、予備編成過程と法律規定過程に関する従来の文献・資料を再検討するとともに、前年度に収集した資料・データを再整理し、また、新たに関係者へのヒアリングを行い、これら過程の動態、官僚制と正統が果たしてきた役割、およびそ相互の連関を明らかにした。さらに第1、第2の研究を総合し、政党と官僚制との関連を中心として、自民党政権時代、非自民連立政権時代(細川・羽田内閣)、自社連立時代(村山内閣)の3つの時代の政策形成過程を比較検討した。第3に、日本型議院内閣制の特質を制度的、歴史的な視点からとらえ直すため、日本国憲法と日本型議院内閣制との関係を検討するとともに、中央集権的官僚機構および東京への一極集中構造が形成された過程と、これが今日の政治過程に及ぼしてきた影響とについて検討した。今後は研究を発展的に継続し、特に日本型議院内閣制の成立とその後の変容について、さらに検討を進める予定である。
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