研究課題/領域番号 |
05451112
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
松元 宏 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (70018068)
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研究分担者 |
大澤 康孝 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (80126375)
萩原 伸次郎 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (80104694)
田代 洋一 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (00092651)
権上 康男 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (30018006)
金子 宏 横浜国立大学, 国際経済法学研究科, 教授 (40009791)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | C.S.シャウプ / シャウプ勧告 / 戦後改革 / 財政学 / 地方財政 / 産業政策 / 日本型システム / 神戸勧告 / 日本型シマテム / データベース |
研究概要 |
本研究プロジェクトの成果は、以下の3つに集約できる。 第1は、膨大なシャウプ・コレクションの全体についての資料整理がほぼ完了したことである。図書約2700冊、雑誌100タイトル、資料類ダンボール箱約250箱に及ぶシャウプ・コレクションについて、内容、資料形態を検討し,図書、雑誌類については本学附属図書館への配架が完了した。レター、メモランダムなどの資料類については、全体の整理を行ないつつ、本研究の目的である戦後改革期の資料を集中的に検討、整理し、その作業をほぼ終了させた。 第2は、戦後改革期のレター、メモランダム類について、内容を検討しつつ集中的に資料整理をしたことである。各資料ごとに発信者、受信者、日付をつけ、資料内容ごとに分類した。本研究の目的のひとつは、シャウプ・コレクションについての資料データ・ベース化の見通しを得ることであるが、以上の作業を通して、ほぼ所期の目的を達成することが出来た。今後、こうした資料類を光ファイリング・システムによってデータ・ベース化する上での基礎作業を終えることができたのである。 第3は、こうしたシャウプ・コレクションの未公開資料の分析によって、戦後改革期に形成された日本型行財政システムの原型の特質が、国際比較の視点から明らかになりつつあるという点である。レター、メモランダムの検討により、モスの影響が大きかったこと、財政改革だけでなく神戸勧告などの行政改革(事務再配分)についてもシャウプが重要な関心をもっていたことが明らかとなっており、こうした公的部門での構想が、産業改革に従属していく過程が具体的に明らかになりつつある。この点での本格的な国際比較研究の新たな切り口をある程度採ることができたと考えられる。
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