研究課題/領域番号 |
05451136
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石水 照雄 名古屋大学, 文学部, 助教授 (60109238)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 地理的場 / 都市内人口移動 / 都市内地域特性 / 距離・移動モデル / 金沢市 / 計量分析 |
研究概要 |
本年度の研究は、金沢市の都市域を事例として、(a)都市内人口移動と都市内地域特性を明らかにし、また(b)都市内人口移動に対して、都市域を地理的空間とする基本的な空間的要素の一つてある距離を、その支配的な空間的要因と見做すことができるどうかを明らかにすることを目的とした。 そのため、都市内人口移動変量および都市内地域特性変量のそれぞれに対して因子分析を適用し、導出された因子得点にかんしてクラスター分析を行なった。都市内人口移動および都市内地域特性のそれぞれに関して、因子分析を適用して抽出された因子をもとにクラスター分析を行ったところ、前者の都市内人口移動については地域的連続性は必ずしも顕著ではないのに対して、後者の都市内地域特性については地域的連続性が顕著であること-などを見いだした。 また、都市内人口移動と都市内地域特性との関係を総合的に把えるため、両者に対して正準相関分析を適用した。その結果、両者の対応関係はきわめて良好であり、都市内地域特性変量(に関する正準変量)で都市内人口移動変動(に関する正準変量)を、ほとんど完全に予測できることが示された。 さらに、都市内人口移動が都市地域内部における距離によってとの程度説明され得るかを検証するため、金沢市の町丁目別に表章された都市内人口移動に関して、距離帯別移動人口密度および距離帯別移動世帯密度を求め、それぞれに対して1次から4次までの距離・移動モデルを適用したところ、4次関数モデルの適合度がもっとも高いと判定された。
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