研究課題/領域番号 |
05451137
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
尾崎 久記 茨城大学, 教育学部, 教授 (40092514)
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研究分担者 |
前川 久男 茨城大学, 心身障害学系, 助教授 (50165635)
相馬 壽明 (相馬 嘉明) 茨城大学, 教育学部, 教授 (70143138)
松村 多美恵 茨城大学, 教育学部, 教授 (70091866)
佐々木 忠之 茨城大学, 教育学部, 助教授 (50225877)
鈴木 宏哉 茨城大学, 教育学部, 教授 (70015436)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 学習障害 / 書字困難 / 視覚認知 / 眼球運動 / 有効視野 / 視覚刺激量子装置 / マルチカメラ観察システム / 視覚刺激呈示装置 / 書写困難 / 視覚刺激呈示ドーム |
研究概要 |
1.マルチカメラ観察システムによる視覚認知過程の検討:マルチカメラ観察システムを用い学習障害が疑われる子どもや学習の遅れが著しい子どもについての検討を進めた。その結果、個々の子どもの認知状況に対応して眼球と頭部を協応的に回転させる視覚定位の様相が異なることが明かになった。これらの成果の一部は、平成7年度日本特殊教育学会において発表されるとともに、「茨城大学教育実践研究」にまとめられた。 2.事象関連電位による認知過程の検討:刺激が反復呈示される際に時々偏奇な刺激が呈示されるとその刺激を気づきやすいが、そのような偏奇刺激により生じるミスマッチネガティビティー(MMN)は脳内の自動処理を反映すると言われている。このMMNを精神遅滞児で検討した結果、刺激間隔が一定であると自動化された弁別機能がよく働くが、間隔がランダムになると十分に機能しなくなることを見いだし、その内容を「臨床脳波」に論文発表した。さらに、発達障害児の注意・認知障害と関連し平成7年度日本特殊教育学会シンポジウムにて、MMN・P300・CNVなど認知に関連した各種事象関連電位について発表した。また、視覚認知の基礎的な研究として、眼球の急激な回転であるサッケードで視線を移動させ図形弁別した際に誘発されるサッケード関連電位を検討し、「生理心理学と精神生理学」に論文発表した。 3.背景脳波による検討:背景脳波は、脳の基本的な活動状態を反映する指標として注目されるが、背景脳波が随意運動遂行にともない運動領野である頭部中心領域で特有の変化を示すことを平成7年度日本特殊教育学会において発表した。さらに背景脳波に関する基礎的な研究として、行動水準が著しく低下する低酸素状態では背景脳波も著しく影響されることを国際欧文誌に発表した。 4.視力低下にともなう視覚定位の特性について:シミュレーソンレンズを用いた人工的低視力状態での眼球・頭部の協応的な動きを眼球運動と頭部運動の同時記録により検討した結果、低視力条件では急激に頭部回転が優位になることを見いだし、感覚代行シンポジウムで発表した。
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