研究課題/領域番号 |
05451138
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
武村 重和 広島大学, 教育学部, 教授 (70112159)
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研究分担者 |
中山 迅 宮崎大学, 教育学部, 助教授 (90237470)
バヒリオ ユー・マンザー (MANZANO VIRG / バビリオ マンザーノ.U) 広島大学, 教育学部, 助教授 (80208719)
小倉 康 広島大学, 教育学部, 助手 (50224192)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 電磁気概念 / ミスコンセプション / 概念のFRAMEWORK / 概念のCONSTRUCTION / Concept Framework / Concept Construction / メタファー / 論理的思考 / 素朴理論 / 視知覚 / フォーマル・リーズニング / インフォーマル・リーズニング |
研究概要 |
科学者の理論やモデルと子ども個人の説明やモデルとは著しく相違していることが多い。科学者や教師は、子どものこの考え方を「誤概念」と呼ぶことがある。子どもは、1つの考え方を持つわけではなく、自然の事象に対していろいろな見方や考え方を持っていて、対立していることがある。概念にいたるまでには、素朴な見方や考え方が種々存在している。 学習とは、新しい知識を獲得していく過程であり、動的で、多様である。自然の事象を認知したり、イメージを働かせたり、考え方を組織したり、より高次な説明論理を作り上げ、基本的な概念にまで高めていく知的活動が理科の学習である。 しかし、電気・磁気の学習は子どもにとってとても困難である。容易に、電気・磁気の概念を習得することができないのである。電磁気現象の学習にあたっては、電流、電圧、エネルギーなどの科学用語を使って、電気現象の説明を教師はさせるのであるが、正しく概念が形成されていないので、十分な科学的理論のそった解釈ができず、適切に基本用語が使えない。たが、観察や実験を順次行ない、現象をどのようにとらえるかを考えさせ、話し合わせ、自分の考え方や見方を変更して、組織的、体系的に考えなおしていく経験を多く持たせていけば、次第に電磁気の学習は、子どもにとって分かりやすいになっていく。現象をよく観察させ、解釈し、新しい情報を組み入れ、認知体系を創り上げていくようにしていくことである。 本研究は、これらの原則に立って、電磁気現象に関する子どもの認知フレームワークと認識の構成を研究したもので、一度形成された子どもの誤概念は、なかなか消えていくことは困難であるが、誤概念と対比して観察事実から概念を変容させていくメカニズムを明らかにした。
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