研究課題/領域番号 |
05451152
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
山田 嘉彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70114816)
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研究分担者 |
中村 武郎 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (60172409)
金子 亨 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90233882)
増田 金吾 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20134786)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 子ども / 絵画表現 / バランス / バランス感覚 / 発達 / 枠 / 重心 / 絵画 / 児童画 / 発達段階 |
研究概要 |
今回行った調査研究結果を、私たちの考えた分析方法によって分析した結果、明らかになった点のうち、重要なものを次にあげる。 (1) 仮説の通り、絵画表現における子ども(大学生を含む)のバランス感覚は非常によい、といえる。 (2) 保育園4歳児や幼稚園年中児の段階から、子どもの絵画表現におけるバランス感覚はよく、それは発達に従い徐々に進んでいく。しかし、ある年齢からの停滞感が認められる。 (3) 絵画表現におけるバランス感覚において、男女の性差による違いはほとんどみられない。 (4) 一般の大学生と美術専攻の大学生とを比べた場合、造形表現においてバランスをとろうとする意識は同じだとしても、美術系学生は個性的であり、意外性を求めるが故に幾分バランスをはずす傾向が見られる。 (5) 美術系学生には、画用紙の枠からはみ出して配置するものも見られ、一般学生より多少、枠の意識が高いように見受けられる。 (6) 画用紙上に配置された形には、△形型、横一列型、斜め一列型などいくつかのパターンに分類できる配置形式が見られる。 (7) 重心の領域に関しては、男女共、画面に向かって左側に重心を置いてバランスをとる傾向がある。特に左上の領域の出現率が高く、右下の領域の出現率が低い。 (8) 重心の領域や、利き手と重心の領域との関連については、大きな発達段階的特徴は見られない。
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