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銀河系外縁部の探査観測

研究課題

研究課題/領域番号 05452017
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関東京大学

研究代表者

中田 好一  東京大学, 理学部, 助教授 (80011740)

研究分担者 市川 隆  東京大学, 理学部, 助手 (80212992)
濱部 勝  東京大学, 理学部, 助手 (00156415)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワード赤色巨星 / 銀河系
研究概要

本研究の目的は、シュミット望遠鏡の広い視野を活用して、銀河系外縁部の恒星探査観測を行い、その構造と運動を調べることである。探査のために用いるべき恒星としては赤色巨星が採用された。
赤色巨星には普通のM型巨星と、炭素の組成比が大きい炭素星との二種類がある。銀河外縁部においては、炭素星の比率が高くなる事が予想されるので、中帯域フィルター[79]と[81]を広帯域V、Iフィルターに加え、計4バンドで撮像観測を行った。銀河系反中心方向4領域約20分四方の観測結果を解析した結果約4つの暗い炭素星候補を発見した。この結果は、これまで木曽観測所において行われた写真乾板による炭素星サーベイの結果と比べ、明らかに高く、CCDによる深い探査が有望である事を示すものである。
又、この方向の色等級図には、二本の系列が認められる。この系列の内、上の方はペルセウス腕に対応し、他の一本はその外側に広がる銀河系外層に対応すると考えられる。2本目の系列の広がりがそれ程広くない事から外縁部においては、主系列星の密度分布がかなり急に低下している事が予想される。一方、非常に明るい赤外赤色巨星は、IRASカタログに登録されているので、これらの星を個々に観測する事が可能である。これらの星の分布を調べる為に木曽観測所において、変光観測を行った。又、野辺山45m電波望遠鏡によるSiOメ-ザ観測を行った。以前、我々が行った銀河系バルジの観測結果と比べ著しい特徴は、メーザーの検出率が低い事である。この原因としては炭素星の割合が高い事が考えられ、これはCCD観測での炭素星検出率の高さと合致する。このように今回の観測の結果、ペルセウスアームの外側に広がる銀河系外縁部が観測可能であり、そこに存在する炭素星及び赤外天体の変光、従ってその空間分布を知るという成果を挙げる事ができた。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Izumiura,H.: "SiO Masers Survey of the Galactic Bulge IRAS Sources.I." Astrophysical Journal. 437. 419-435 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Izumiura,H.: "SiO Masers Survey of the Galactic Bulge IRAS Sources:II." Astrophysical Journal. (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Izumiura, H.: "SiO Masers Survey of the Galactic Bulge IRAS Sources, I." Astrophysical Journal. 437. 419-435 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Izumiura, H.: "SiO Masers Survey of the Galactic Bulge IRAS Sources, II." Astrophysical Journal. (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Izumiura,H.: "Sio Masers Survey of the Galactic Bulge IRAS Sources,I." Astrophysical Journol. 437. 419-435 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Izumimura,H.: "Sio Masers Survey of the Galactic Bulge IRAS Sources,II." Astrophysical Journal. in press. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Nakada,Y.: "Detection of SiO and H_2O MASERS IN THE GALACTIC BULGE SOURCES" PUBLICATION OF ASTRONOMICAL SOCIETY OF JAPAN. 45. 179-189 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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